HOME CLASSICA通算訪問者数300万名様突破記念投稿企画
[あなたはこれから無人島に出かけます。これから3ヶ月間、島でたった一人で暮らすことになります。といっても、ロビンソン・クルーソーのようなサバイバルをするわけではありません(それじゃあ、あんまりだ)。電気・ガス・水道・冷暖房完備、食料たっぷり、危険動物との戦いもなく、快適な生活を楽しめます。ただし、島の外へ出ることはできませんし、誰とも会えません。テレビとラジオはありませんが、オーディオ装置はあります。しかし、持ち込めるCDは1枚(または1組)だけです。 あなたが持ち込むのはどのCDでしょうか?]

■ page 1 せっかくの無人島だから楽しんでやろう派
■ page 2 ついつい大盛りを頼んでしまう派/誰も見てないのに奇を衒ってしまう派
■ page 3 絶対飽きない歴史的超名盤王道派
■ page 4 島にオレだけだから、わが道を行く派

  今回のコメント大賞! (いや、賞品とかはないんですけど……)  

居眠り小僧 さん

座右の銘:千里の道も一歩から


ステッラ(S)、セラフィン/スカラ座管、EMI

「カラスではなかった」となれば、本来カラスが歌うべきであったこの録音でしょうか? (編)

●ヴェルディ:オペラ「椿姫」


●3年前にいきなりクラシックに恋したものの音楽を聴かない生活が長く、新しい曲は覚えられないし、それまでに知ってるといえる曲は数えるほど、いえ端から端まで知っているのはこの曲しかないのです。 わが国ニッポンに持ち出し外貨規制のあった時代、オペラ好きの同僚に頼まれ父がイタリア出張時に「椿姫」のレコードを買ってあげて、その方がお礼にテープにとってくれたのでした。それを子供の頃ずーっと聞かされていたのでなんだかもう体の中に入り込んでいます。
●しかし父がいただいたテープ、すでに文字もつぶれ一体どういうレーベルなのかは謎。マリア・カラスのでないのは確かなのですが……。


  せっかくの無人島だから楽しんでやろう派  

zerbinettaさん 楽しく暮らそっ!

Astree Naive


●モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」
サヴァール/カペラ・レイアル他


●南の島に持っていく1枚のCD。う〜ん。わたしはジャングルで自然の音を聞きながらぼーっとお昼寝するの好きだから音楽はいらないのだけど、CDを持っていくとすれば、できるだけ長くて飽きがこないのがいいわね。オペラは観るものだし、そんなところまで行って狂った神さまのお話や恋の狂乱の話なんて聴きたくないから却下。ロマンティックでどろどろの音楽もだめ。ミニマル・ミュージックをリピート機能で延々と流すか、人間の声や物音を使ったコンクリート・ミュージックで都会の環境を偽造するっていうのは受けねらい?あっオペラのアリア集なんかは一緒に歌ってカラオケ代わりにできるけど、カラオケ好きじゃないからダメね。朝の鳥のさえずりに合わせてメシアンの鳥を聴いたとき、とてもいいって思ったけど、だとすると異国の鳥たちかぁ。でもこれは短すぎるな。
● で、結局落ち着いたのは、大好きなモーツァルトと迷ったあげくモンテヴェルディの聖母マリアの夕べの祈り。当たり前すぎてひねりがないけど、毎日聴いても飽きない。朝は鳥のさえずりで目を覚まし、昼は海に行ったり森に行ったりお昼寝したり。音楽を聴くとすれば夕方がすてきだし、音楽がヴァラエティに富んでるというのもマル。楽譜を持っていれば歌えるところを一緒に歌ったりできるし。演奏は敢えて地味目なサヴァールさんのかな。別編集のコンチェルト・イタリアーノのも捨てがたいけど。


BEPさん 食べる前に飲む

HMF

このCD、ホントにすばらしいっすよね。(編)

●ビーバー:ソナタ集
ロマネスカ


●単純に愛聴盤といわれると多々あるのですが、無人島に持ってくとなると迷うところであります。しかも1枚。結局選んだのはビーバーのソナタ集。ヴァイオリン・ソナタで気分を安らげ、パッサカリアで音楽の醍醐味を味わい、描写ソナタでお気楽な気分になれる、お得な1組であります。しかしなんといっても決定打は、個人的な思い出が詰まったディスクってとこですね。無人島で音楽を聴きながら思い出に耽る。贅沢ですな。


k-tanakaさん 逆境大好き〜苦しくったってがまんするから平気だもん〜

EMI

微妙にカップリングが違ってるけど許せ(編)


●ハイドン:弦楽四重奏曲 作品76の1-3
アルバン・ベルク四重奏団


●居住環境は申し分なく、食糧を手に入れる必要もなく、 消費行動を駆り立てるおしつけがましいメディアもない無人島の3ヶ月……。それって、最高の貴族的な隠遁生活ではありませんか!
● そんなわけで、貴族的な環境で日々聞きたい音楽は、当然ワイルの「三文オペラ」であろうはずがありません。 そこでこの隠遁貴族チック(失礼)な一枚。やっぱり無人島で日々聞くならば、耳に快いメロディよりも構成中心に楽しめる音楽を聞きたいわけでもあり、単に個人的に好きなこともあり、ハイドンなわけです。 なにしろ無人島ですからもう少し音の多い交響曲でも持って来たいところなのですが、いまいち個人的ベスト演奏が見当たらないので、安心おやじ4人のアルティザンな音色に身を浸す道を選びました。


グアテマラさん 特にないです

DG バーンスタイン/ニューヨーク・フィル

それではディスクをこちらで選んでみました。編)

●マーラー:交響曲第3番
演奏:誰でも良い(好きな曲だし)


●空が白み始めたら起き出してゆっくりと朝食を作り始める。 夜がすっかり明けたら朝食の時間。 朝日の中でこの曲を聴きながら 「今日は何をして遊ぼうか」と考える。 釣りをするもよし、森に入って動物を観察するもよし。 虫採りに精を出す? それともハンモックでも編んで新しい昼寝場所を作り出す? 雨の日は家の中で何して遊ぼう。 絵を描いたり何か彫ったり。 鉈やナイフや包丁や道具の手入れでも1日つぶれそうだ。 粉を挽いたり、お菓子の下ごしらえしたりなんてことも。 この曲を聴くと、今日一日を幸せに過ごせそうな気がする。 3ヶ月の休暇じゃ足りないですね。


ユウスケさん 猫踏んじゃった

Philips

●ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
グリュミオー(vc)


なんか私の普段の生活とあんま変わらんじゃないですか(w
● 一人で満ち足りた気分で聴くには、これがいいです。 ブラームスも、多分そんな環境で作曲したに違いありません。 グリュミオーの、派手にならずしかし華のある音色に惹かれます。


さくら さん 返事は元気に大きな声で

Chandos


●ディーリアス:海流、ほか
ターフェル(Br)、ヒコックス/ボーンマス交響楽団・合唱団


●この無人島は、どう考えても南の島ではなさそうです。さわやかなこの景観に合う作曲家といえば……グリーグ? シベリウス? メンデルスゾーン? いえいえ、やっぱり、風景のような音楽を作曲したフレデリック・ディーリアスで決まりでしょう。で、ディーリアスといえば、「海流」。少年と海鳥の別離を描いた感動の名作です。泣けます。当該CDには「夕暮れの歌」と「別れの歌」も収められていて、さらに雰囲気を盛り上げます。歌ものですから、解説には歌詞対訳が英独仏と載っていて、語学の勉強もできます。これなら3ヶ月も長くない!


beeさん 人はそれぞれ

DG カラヤン/ベルリン・フィル

ではワタシのオススメを。(編)

●リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
演奏:オススメを教えて下さい……。


●最近お気に入りの一曲です。アラビアンナイトな冒険気分で。 あっという間に3ヶ 月は過ぎ去り……現実に戻りたくなーーーい(笑)。



calcio-voceさん 3ヶ月の休暇をとりたい!

DECCA


●3大テノール世紀の饗宴 inカラカラ
カレーラス、ドミンゴ、パヴァロッティ(T) メータ指揮


●このホームページでは、あまりオペラの話題がでませんが、無人島となると、やはりvoce、それもとびきり甘いテノールが絶対ききたくなると思います(私は)。90年のワールド・カップからすでに13年がたちました。聴きながら自らの時や、サッカー・シーンを振り返ったりというのもいいのではないでしょうか?


三軒茶屋道楽娘さん お気楽、極楽。果報は寝て待つが
現代音楽は寝ないで待ってみよーっ!

Philips
現在廃盤の模様。なぜだ?(編)


●R・シュトラウス:交響的幻想曲「イタリアより」
ムーティ/ベルリンフィル


●無人島である。誰もいないんである。ということは、誰にも邪魔されないのである。普段できないような事を思い切りやってみようではないか!  日頃の都会暮らしを思えば、隣近所に気を使い、時間帯によっては家族にも気を使い、例えば金曜深夜のNHK-BS、待望のオペラ全曲放送だというのに、オーディオの音を極力絞って聴くあの侘しさ……なんとも不自由な生活を強いられている。ならば、無人島での3ヶ月、思いっきりボリュームを上げて音楽を鳴らしてみよう!
●さて、これに似合う曲は何か。直感的に思い浮かんだのが、リヒャルトの「イタリアより」。どの楽章をとっても伸び伸びと気持ちの良い曲なのである。なかでもムーティー盤はイタリア魂ほとばしるイキの良い演奏。4楽章のフニクリ・フニクラ変奏曲を屋外で鳴らせば、きっと爽快に違いない。これをBGMに魚を釣って、パスタなど茹でてみるか。疲れたら3楽章に戻ってひと休み。海の音楽である。本物の波の音と共演させながら昼寝をするのも一興。そして、夜中に再び起きだし、同時収録されている交響詩『ドン・ファン』を大音響で鳴らしてみたりする。う〜ん、無人島かぁ、星が綺麗だろうねぇ……想像するればするほど、どこまでも楽しいのである。


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