●いま家電の世界でワタシおよびその周辺でもっとも強く欲望を喚起しているのは、ハードディスク/DVDビデオ・レコーダーである。でもこれは単純に「欲しいもの」っていうだけじゃなくて「欲しくないもの」でもあるからビミョーなんである。
●みんなVHSにはもううんざりしている。そこにテレビ番組をハードディスクに録画してくれる商品が出てきた。これがあればビデオテープの山をひっくり返さなくてすむ。家にVHSの箱がうずたかく積もらないし、10回も重ね撮りして画質の落ちたテープを不燃物に出す必要もない。録画している途中でも頭から再生できるから、サッカーの試合中に帰宅してしまったからといって、録画が終了するのを待ってなくて済む。いろいろとモノからも時間からも解放されて、すっきりしそうだ。あと、クラシック音楽ファンはオペラとかを3倍速みたいな汚い画質と音質で録画しなくて済むようになるのも大きい。
●で、「うおおおぉー、絶対欲しい、ハードディスク・ビデオ・レコーダー最強~!」で盛り上がった後に必ず続くのは、「でも、どんなに便利だっていっても、結局なにをするための機械かっていったら、テレビ観るだけだぜ」。たかがテレビ観るためだけにって思っちゃうと、一瞬にして萎え萎え。今よりももっと長時間、テレビのブラウン管を見つめていたいというのかっ!
●その点、ソニーは偉いと思う。だってこの新製品「PSX」って、ビデオ・レコーダーとしての機能もすばらしいのに、プレステ2が内蔵されているんすよ! それで価格も他メーカーのレコーダーよりちょっと安い。VHSとPS2が不要になればテレビ回りの空間もすっきり。っていうか、これは新たな「一家に一台」の家電の可能性すらある。なにしろ「真・三国無双3」も「サカつく」も遊べて、オペラとサッカーが録画できるっていう、気持ちいいくらい堕落した快楽家電なんだから、ほぼ全国民に普及すること確実だろっ!(←視野が異様に狭い人間の例)。(10/08)