February 6, 2004

「マッチスティック・メン」

マッチスティック・メン「マッチスティック・メン」(エリック・ガルシア/ソニーマガジンズ)を読んだ。リドリー・スコット監督、ニコラス・ケイジ主演で映画化されているようだが、そちらは未見。「さらば、愛しき鉤爪」のエリック・ガルシアの長篇、というかやや長めの中篇くらいか。
●ロイとフランキーという凄腕の詐欺師コンビが主役のコンゲームで、ここにロイの娘だという14歳の少女が割って入る。大人が少女に翻弄されたり、古典的な詐欺のテクニックを娘に教え込んだりと(まるで映画「レオン」みたい)大変楽しく、コジャレてて、気が利いている。ラスト・シーンがまた良い(映画と同じなのかどうかは知らない)。オススメ。
●ただし一つだけ難点が。詐欺師コンビが、かたや潔癖症で鬱で神経症(ロイ)、かたや豪放磊落な浪費家(フランキー)という対照的な二人組みなのだが、ロイのほうが巨漢という設定である。これをついつい逆に思い込んでしまう(表紙には映画のロイ役ニコラス・ケイジが写ってて、これがまた混乱の元。痩せてるじゃん)。しかも、序盤は二人のどちらにも地の文の視点が定まっておらず、どっちが主人公なのだろうと思っていたら、途中から完全にロイに視点が定まる。ああ、わかりにくい。これはフツー、どうにかするだろ?→原著の編集者。

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ビデオで見ましたが、これ筋書きが面白いです。是非皆さんも気持ちよく騙されてください。 原作者によれば、「人はどこにいても騙される時は騙される」とのことで、どこにでもあるアメリカの街を表現したく舞台を設定していないようですが、主な撮影はロサンゼルスの北... 続きを読む

ニコラス・ケイジものです。 テンポよく最後まで楽しく見れました。 内容は、超潔癖 続きを読む

 さすが、ニコラス・ケイジ脚本なだけあります。細部にまでこだわっていて、映画のはじめから終わりまで、映画の主人公と同じ気持ちを持ちながら鑑賞する事ができました。スリルと感動で、大満足です。詳しく知りたい方は、レンタルビデオ屋さんで借りてください。 【あ... 続きを読む

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