●繁盛しているラーメン屋に入った。
ワタシ:「えーっと、ラーメン!」
おばちゃん:「はーい、ラーメン一丁!」
隣に座った女性:「ラーメンください」
おばちゃん:「はーい、ラーメン一丁!」
むっつりした若い男:「ねぎラーメン……」
おばちゃん:「はーい、ラーメン一丁!」
●あ、ヤバい、おばちゃん、ラーメンじゃなくて、ねぎラーメンだよ、と客はみな心の中で叫んだ。しかし誰も声を発することはできない。そしてワタシは急いで目の前のラーメンを食べた。すると、右隣の女性も急ぎだした。左のオジサンも懸命に食べている。誰も声を発しない。おばちゃんとねぎラーメンを頼んだお兄さんを除いた全員が、一刻も早くこの場を立ち去ろうとしている。来るべき、恐ろしい修羅場から逃れようと。