June 15, 2004

フランスvsイングランド@ユーロ2004

ユーロ2004●うわわわわ、ぐぐげげごご、ったくサッカーってヤツぁ!
●午前3時台の中継ってことで、ビデオ録画、次の日は帰宅するまで必死に結果を知るまいとして、慎重にYahoo! Japanやら駅の新聞スタンドやら周囲のすでに結果バレOKなサッカー・ピープルを避けに避け、無事一日遅れの録画観戦に成功。最高だ、ユーロ。
●フランス代表はとにかく巧くて強い。ジダン、アンリ、ピレス、トレゼゲ……。しかもマケレレ、ジダンの後ろで守備するマケレレ、ああっ、これがあるべき正しい姿だ(笑)。キーパーがいまだにバルテズなのは謎だよなあ。どうしてフレイとかじゃないんだろ。でも、フランスがヨーロッパでもっともスペクタクルを見せてくれる代表チームであるのはまちがいないと思う。それにしてもさ、4年前のユーロ決勝イタリアvsフランスのときって、なんて言われてたか。フランス代表の多くのプレーヤーがイタリアでプレイしているから、イタリアvsイタリア2みたいな言われ方だったじゃないっすか。それが今やフランス代表は一気にイングランド化してて、この試合なんてイングランドvsイングランド2じゃないのさ。ああ、激動する欧州サッカー界。
●押していたのはフランスだった。しかしベッカムのフリーキック、あまりにもみごとなクロスボールからランパードが先制ゴール。あのクロスボール、ありゃなんですか。あれはランパードじゃなくて、ワタシがあそこにボケラと突っ立っていても、ゴールになったね(←それは言いすぎ)。ベッカムは本来玄人受けするクロスボール職人であると再認識。
●イングランドの2トップはオーウェンとルーニー。どっちもワンダーボーイだが、確かエリクソンだったかが「オーウェンは完璧なストライカーだと思った。そしてルーニーは完璧なフットボーラーだと思った」といったようなことを言っていた。ワタシはイングランドのフットボールを見ないので、この意味が最初わからなかったのだが、今はわかる。つまりルーニーもオーウェン同様に速くて巧いけど、それ以上に馬力がある強いタイプだってこと。スピードだけじゃなくてパワーでも強引に突破できるし、守備でも競れる。オーウェンは歳をとってもポジションを下げることはできないだろうが、ルーニーはどこまでも下げれる。
●ワールドカップ2002のように、フランスはいきなり初戦で負けてしまうのかと思ったが、ロスタイムに奇跡が起きた。ジダンがゴール前のフリーキックを見事に決めた。これがなぜ味わい深いかというと、レアル・マドリッドではこの位置なら普通はジダンは蹴らない。ベッカムに譲る。そのベッカムは、この日、1アシストを決めたものの、その後PKをはずしている。で、奇跡はこれにとどまらず、イングランドの不用意なミスが原因で、さらにフランスはPKをゲット、これをジダンが決めた。そこで笛。フランスの逆転勝利。あっという間に何もかもが発狂したような展開で、本当にサッカーというのはどうしようもなくおもしろい。

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こんな試合があるんですねー。劇的な試合でした。前半はイングランドがクロスからの先制を決めてから、後半の40分まで1-0なんですよ。それからペナルティエリア付近からのFKをジダンがゴールの隅に鮮やかに決めて、ロスタイムにアンリの飛び出しをGKがファール。このPKを... 続きを読む

[B Group] Switzerland 0 - 0 Croatia France 2 - 1 England 38' F. Lampard 90' Z. Zidane 90' Z. Zidane(PK)  とりあえずフランとイングランドの試合は他のblogに譲るとしまして、スイスとクロアチアに注目おば。  どちらも似ている戦術の国でした。DF... 続きを読む

いやはや、怒濤のロスタイムであった。 France 2-1 England 正 続きを読む

ガーター亭別館 - ジダン (2004年6月16日 00:36)

ユーロ2004は、開催国ポルトガルが開幕戦でギリシアに苦杯をなめるという意外な幕 続きを読む

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