●China2004の決勝戦、開催国の中国が相手となってどうなることかと心配したが、試合の結果は3-1。ニッポンの完勝。実力差は明白である。たとえニッポンの2点目、中田コのゴールがハンドだったしても。果たして審判はどこまで見えていたのか……というか、まともなレベルの審判ならこんな大会にはならなかった。ここまで来ると「ホーム寄り」なんてものではなく、審判がアジア全体のレベルの足枷になるのではないかと心配になる。普通なら何人か中国側に退場者が出ていておかしくない。
●これだけの逆境にあっても、冷静さを失うことなく戦ったニッポン代表は見事の一語に尽きる。92年、広島ではじめてニッポンがアジア王者になったときは、あくまでチャレンジャーの立場であり、しかもおそらく審判の庇護も受けていただろう。これがいまやチャンピオンとして、いかに「受けて立つ」かを問われる側にまわったのだから感慨深い。欧州クラブと五輪とけが人でメンバーを欠き、不利な日程を組まれ、異常なアウェイの逆境におかれながら、そのすべてをジーコ・ジャパンは品格とタフネスで跳ね返した。代表チームというのは率いる監督のキャラクターが乗り移るんものなんすね。ニッポンがレバノン2000とは違った形で、挑戦者たちとの大きな差を見せ付けた大会だった。
●前回に続いての優勝で、これで計8年間、ニッポンはアジア・チャンピオンの座を保持することになった……と思ったら、次からは五輪の前年開催に前倒しされるので、計7年か。次回は2007年、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナムの共同開催である。
●それにしても試合後、表彰式ですらニッポンにブーイングが起きたのには呆れてしまった。負けた自分のチームに対してブーをするのならまだわかるが……。少なくともオフト・ジャパンの時代には、中国のサポーターも自国のふがいないプレイにブーをするくらいの洗練度はあった(日本戦でですよ)。それがいまやホスト国でありながらこのありさま。国内プロリーグ化とサッカーブームが妙な方向に迷走しているということなのか。