January 06, 2005

明日どんな仕事をしているかはわからない。トルシエの運命

トルシエ●正月のあいだに読んだNumberにフィリップ・トルシエのインタヴューが載っていておもしろかった。トルシエは日本代表監督を辞めた後、「私には欧州から山のようなオファーが来ている」とうそぶいていたが、日本のジャーナリストには「きっとJリーグの監督をいくつかやって終わり」という声もあった。アフリカとアジアで実績をちゃんと残したんだから、Jリーグを転々とするなんていうのはちょっと辛辣すぎる見方だと思った。
●で、結局トルシエは長い休暇の後、中東でしばらく稼いで、それから今年、楽天マネーをバックに持つヴィッセル神戸からのオファーを受けることになった。基本的な契約条件に合意し、11月26日に来日してサインすることになっていた。それが、その二日前、フランスの名門クラブ、マルセイユからオファーの電話があった。マルセイユでアニゴ前監督が辞任したその夜である。トルシエはヴィッセル神戸との契約を放り出し、マルセイユからのオファーに飛びついた。当然だろう。
●トルシエは語っている。「電話があと1日遅かったら、マルセイユにはいなかった」「(マルセイユからのオファーは)天からの贈り物にも等しかった。ヨーロッパに戻る望みが実現したばかりか、フランスでもっとも大きな扉を開いて帰れるのだから」。まさに人生、どうなるかわからない。ジャーナリストが予想した「Jリーグを転々として終わり」となりかねなかったキャリアが、電話一本をきっかけに母国の名門に凱旋することになった。マルセイユの監督が辞任するタイミングがずれていたらこうはならなかっただろう。母国でもあいかわらずスリー・バックを敷いているらしい。
●マルセイユはたしかフランスで唯一、チャンピオンズ・カップ(現在のチャンピオンズ・リーグ)に優勝しているクラブだったと思う。このときのACミランとの決勝戦は日本でも地上波で放映されている。現在ドイツ代表監督のルディ・フェラーがマルセイユのエース・ストライカーだった。記憶で書くが、たぶんストイコヴィチも当時マルセイユに在籍していて、出場機会に恵まれず不遇をかこっていた。そのストイコヴィチは日本で再び輝くわけで、誰がどうなるか、先のことは本当に予測がつかない。

Posted by iio at January 6, 2005 02:00 AM | TrackBack (0)

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