●うおお、やったのか。やったよ、大久保嘉人。セレッソ大阪からスペインのマジョルカへ移籍(ショパンがジョルジュ・サンドと逃避行したあのマジョルカ島だ)、その初戦に先発の座を勝ち取ったばかりか、デポルティボ・ラコルーニャ相手に1ゴール1アシストの大活躍。試合は2-2だったが、デビュー戦でチームメイトとホームのサポーターの信頼を得ることができたのは大きい。
●マジョルカの監督は名将クーペル。いきなり大久保を先発に使ってもらえるとは思っていなかったのだが、現在のチームが低迷することもあってモチヴェーションの高い新戦力を起用したようだ。開始早々、相手ディフェンダーのスパイクの裏が膝に入って、大久保は倒れこんだままなかなか起き上がれない。赤いユニのせいもあって、カズがジェノアでデビューしたとき、怪我で退場した悪夢を思い出した。
●しかしその後はすばらしかった。序盤から大久保はセンターフォワードのルイス・ガルシアを見たプレイが多かった。マジョルカの1点目、大久保のきれいなクロスにルイス・ガルシアがあわせて、まず1アシスト。後半には右からのクロスボールに今度は大久保がキーパーに競り勝って頭であわせてデビュー・ゴール。スタジアムが「おおおっ!!」と大きくどよめいた。中継で解説してた浅野さんも素に返って「うおおおっ!!」、テレビ見てたワタシも「うわはははっ!!」。もうマジョルカは熱烈歓迎大久保嘉人な雰囲気。チームメイトも明らかに大久保を見てプレイするようになった。ホント、アタッカーはゴールするとしないじゃ大違いっすね。ペルージャでのナカタ以来の、日本人選手の鮮烈欧州デビューだった。
●そして、中継したWOWOWは偉い。試合直後の大久保をつかまえてインタヴューを取った。ゴールした瞬間のことを尋ねられて、大久保は照れ笑いを見せながらこう答えた。「ゴール入ったときは、夢かなあと思った。夢で何回か見てたんで(笑)」。いやー、いーっすねー、この感じ。スペイン語はまだ全然だろうが、大久保は対人コミュニケーション能力がきわめて高いそうなので、今後も継続的に活躍してくれそうな予感。ハンブルクで高原とポジションを争っていたロメオがマジョルカに移籍してくるそうだが、レギュラーの座を明け渡すわけにはいかない。