February 10, 2006

偉大なるジャンルカの訃報

「僕は海老ドリアも好きなんですがサンプドリアも好きで……」
「ブランコはブランコだけに左右に動いてますね」
「果報は寝てマテラッツィ」
「ミドあることは三度ある」

●信じられないニュースなのだが、ジャンルカ富樫氏がアフリカで急死した(nikkansports.com)。享年54。エジプトでのサッカー・アフリカ選手権を取材中、就寝中に痰を詰まらせて窒息したという。
●ジャンルカ・トト富樫(本名は富樫洋一)氏って誰だって言われると、サッカー解説者っていえばいいのか評論家っていえばいいのかライターっていえばいいのか、それともCALCIO2002の編集者が本業なのか、よくわからないんだけど、本質的には「愛すべきサッカー好きのオヤジ」ってことだったんだと思う。イタリアやアフリカ事情に通じていて知識や体験の量と質も高かった。でもそれがジャンルカ富樫の偉大さかっていうとそうじゃない。過剰に連発されるダジャレに代表されるサービス精神と、イタリア・サッカーからJリーグまで分け隔てのない全肯定的な愛、これがジャンルカの偉大さじゃないだろうか。
●テレビでも活字でも、ジャンルカ富樫が出てくると、「ああ、サッカー、すばらしい、大好きだぁ」っていう気持ちをメディアを挟んだ向こうとこっちとで共有できた。目からウロコが落ちるようなサッカー観を披瀝したり、素人目にはわからないピッチ上のできごとを鋭く観察してとらえたりとか、そういうことを一切しなくても、ワタシたちを喜ばせることができた。だからジャンルカはスゴい。つまらないヒエラルキーをサッカーに持ち込まない。お前らはわからないだろうがオレにはわかるといった傲慢さとも無縁。ジャンルカは「セリエAの解説をしている自分」を第三者の視点で眺めたときに、自分は本当に幸福である、こんな仕事できて嬉しいなあと感じていたにちがいない。だからワタシたちもいっしょに楽しい気分になれた。
●謹んでご冥福をお祈りいたします。

Posted by iio at February 10, 2006 05:00 AM | TrackBack (2)

What's New! Archives
November 2006
October 2006
September 2006
August 2006
July 2006
June 2006
May 2006
April 2006
March 2006
February 2006
January 2006
December 2005
November 2005
October 2005
September 2005
August 2005
July 2005
June 2005
May 2005
April 2005
March 2005
February 2005
January 2005
December 2004
November 2004
October 2004
September 2004
August 2004
July 2004
June 2004
May 2004
April 2004
March 2004
February 2004
January 2004
December 2003
November 2003
October 2003
September 2003
August 2003
July 2003
June 2003
May 2003
April 2003
March 2003
February 2003
January 2003
December 2002
November 2002
October 2002
September 2002
August 2002
July 2002
June 2002
May 2002
April 2002
March 2002
February 2002
January 2002
July 2001