January 1, 2007

賀正

●謹賀新年。2007年もどうぞよろしくお願いいたします。
●年末、大仕事を終えてほっと一息ついたら、もう途端に脱力バーンアウト、テンションが急降下。先週までは大リーグボール養成ギプスを装着してパソコンのキーボードをバリバリ叩いていたというのに、今週はもう箸より重いものは持てない。しかし箸より重いものが持てないということは、理論的には箸でお節をつまんだ瞬間、プラスされたお節の重量に耐えられずに箸をポトリと落としてしまうということであろうか。うわぁ伊達巻も昆布巻きも重すぎるっ!みたいな。
ヴィヴァルディ:グリセルダ●ひっそりと恒例My Disc of the Year 2006。この一年間で発売された新譜のなかで、自分が一番ワクワクして「楽しいなあ!」と思えたもの。まず、ヴィヴァルディのオペラ「グリセルダ」。スピノージ指揮アンサンブル・マテウス。筋も知らずに音楽だけ聴いているんだけど、こんなにも次々とすばらしいアリアが出てくるなんて。特に第1幕、第2幕は悶絶級に楽しい。うっすら未来にモーツァルトが見える。naiveのヴィヴァルディ・エディションはもともとジャケットだけでも訴求力高かったんだけど、Credoさんのところでこのシリーズが何度も紹介されてて、それが物欲を強く刺激してくれたおかげで手が伸びた。ルネ・ジラールの言うことはホントっすよね。欲望とは他人の模倣であって、オリジナルの欲望なんてない。逆にいうと、もともと好きでもなんでもない人に宣伝記事書かせたりすると、模倣されるべき元の欲望がないから、うまく機能してくれない、ってのは前にも書いたか。
ポリーニのモーツァルト●もう一点。これはたくさん売れたっぽい、ポリーニ/ウィーン・フィルによるモーツァルトのピアノ協奏曲第17番&第21番。最後まで聴き終えるのがもったいないって思えるくらい、豊かな音楽。かつて反復して語られたポリーニ=鋼のピアニズムといった物語とは無関係に驚嘆できる、これが才人の爺さん力なのかと。

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今年も山ほどCDを買い、多くは未開封なのですが、聞いた中で一番良かったのは多分、 続きを読む

東京ネタはとりあえずおいといて、こっちから行きましょう。ヴィヴァルディのオペラ「グリゼルダ」ジャン・クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウスいやぁ、スゴイです、これ。「絶賛ひとり旅」的ディスクであります。なんのこっちゃ?と... 続きを読む

ロマンティク・エ・レヴォリュショネル - ヴィヴァルディ『グリゼルダ』 (2007年1月 1日 19:01)

 Vivaldi: Griselda 「のだめ」が終わってしまいましたので、もとの心の狭いクラヲタに戻ります…。 てことで皆さん、お待たせしました、『グリゼルダ』です! って、改めて「グリゼルダ」でブログ検索しても大体知ってるところしか出てこないし、何人の方がこの呼び... 続きを読む

USHINABE SQUARE〜クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味のブログ - [モーツァルト]ポリーニ×モーツァルトのピアノ協奏曲第21番 (2007年1月20日 16:59)

最近、私はモーツァルトのピアノ協奏曲第21番の新しいCDをよく聴いている。 ポリーニの弾き振りによるCDだ。 モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番&第21番 アーティスト: ポリーニ(マウリツィオ), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, モーツァルト 出版社/メーカ... 続きを読む

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