July 6, 2007

コスタリカvsニッポン@U20ワールドカップ2007カナダ

U20ワールドカップ2007カナダ●前の試合で欧州2位のスコットランドに完勝したU20ニッポン、「あれ、こんなにすんなりとボールを持たせてくれる相手なんだっけ?」とやや腑に落ちない感じもあったんだけど、このコスタリカ戦は厳しかった。
●キックオフしてから5分間ほど、ニッポンはほぼボールを持たせてもらえない。技術は五分、でもスピードとパワーは相手が上という印象。コスタリカは前線に何人かモンスターがいて(11番とか10番)、少しでも困ったら前のスペースにボールを放り込んで、一対一を作れば優位に立てるという状況。スコットランド戦でサイドを好き放題にドリブル突破した安田、内田の両サイドバックもなかなか上がれない。中盤の左右、梅崎、田中亜土夢もほとんどボールを持てず。守備は体を張ってよくがんばっていたけど、センターバックの福元洋平がいっぱいいっぱいで、何度もミスを突かれていた。これは失点は時間の問題かなあと思っていた、前半は。
●でも後半の途中から、ガラッと雰囲気が変わったんすよ。たぶん、陽射しが強くて暑かったのか、比較的早い時間帯にお互いに運動量がガクッと落ちて、上がったら戻れない、戻ったら上がれないの、前線からバックラインまで間延びしたサッカーになってしまった。こうなるとボールは持てる。で、なぜかコスタリカの選手の足がどんどんと止まってゆく。後半22分、ペナルティエリア手前の森島が左サイドの梅崎のスペースにパス、走りこんだ梅崎が速くて低いクロスをファーサイドにまで送って、これを飛び込んだ田中亜土夢がボレーしてゴール。その後、いくつかピンチはあったけど、前半のようにゲームを支配されることはなかった。コスタリカは走り負けたという感じ。
●ちなみにゴール後のパフォーマンスはビリーズ・ブートキャンプを止めて、サムライ・パフォーマンスに変わっていた。U20って、以前の坂田もそうだったけど、アホすぎるパフォーマンスを世界に向かって披露できる最後の年代かもしれん。またFIFAのサイトに写真も載ってるし。これで勝点6、全参加国中最速で決勝トーナメント進出決定、次の優勝候補ナイジェリア戦はお互い勝点6のため消化試合になった。これは有利。それにしてもニッポンのユース代表は毎回のように決勝トーナメント進出を果たすからスゴい。トルシエ時代の準優勝は今思い出しても奇跡のような物語だったけど、考えてみればあの時はフル代表の監督がユース代表も率いていたってのが信じがたい話だ。

コスタリカ 0-1 ニッポン(スポーツナビ)
FIFA.com - Japan book early passage

このブログ記事について

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。