News: 2005年7月アーカイブ

July 26, 2005

バイロイト音楽祭、「トリスタンとイゾルデ」vs睡魔

バイロイト●今、大植英次指揮の「トリスタンとイゾルデ」をパソコンで流しっぱなしにしているんだが、もうダメ、第3幕まで来たけど眠いから最後まで聴けない。ド深夜なのでもう寝る。でもスゴい、インターネットで「バイロイト音楽祭」生中継が聴けるなんて……って話は昨年も書いたからもういいか。とりあえず、客席大いに沸いてます。Bayern 4 Klassikのアナウンサー、エージ・オーウェって発音しにくそうにしてます。
●もっともワタシゃろくな再生環境なくて、低ビットレートの放送をパソコン用の超安物スピーカーで聞いてるだけ。全曲通してちゃんと聴くつもりならもう少し環境整備が必要だが、これはこれで楽しめる。ネットのおかげでラジオ放送がボーダーレスになって、バイロイト音楽祭やらザルツブルク音楽祭やらプロムス等々をPC経由で楽しむ層が存在するっていうのは、人によっては衝撃の事実だろうなあ。
●いつどこでなにを中継するかとか、そのあたりの情報はいつもオペラキャストさんを参照してます。感謝。

July 22, 2005

クラシック着メロサイトで脱力日記

●クラヲタならケータイ着信音もクラシックだっ! つうわけで、ワタシの場合、音声着信はニールセンの「不滅」第4楽章かバルトークの「中国の不思議な役人」(←電話鳴るとすげえ緊迫した気分になれる)、メル着はバルトーク「舞踏組曲」かラヴェル「クープランの墓」の「リゴードン」。うらやましいでしょ(笑)。
●これらの着メロ/着うたは、ワタシが会社勤めしていた頃にセイコーインスツルさんと立ち上げたクラシック専門サイト「音友クラシックコンサート」からダウンロードしたもので、手前味噌だがかなーりオススメ。DoCoMo、vodafone、au、3キャリア公式サイト。
●で、上記サイトには退社後もいくらかお手伝いさせていただいていて、本日より毎週更新の新連載「ようぽん店長の今日も脱力♥」というミニコラムをスタートさせた。その名のごとく、地球史上最低テンションで脱力しながら書く雑記で、通勤通学途中にちらっと10秒で読んで2秒で忘れるくらい無内容で、相当アホくさい。あ、ようぽん店長っていうのは一応ワタシのことだが、別にワタシゃ店長ではないし、誰からもようぽんとは呼ばれちゃいない。そういう「設定」ってヤツなんである。大人はいつも「設定」のなかで生きているのだ。想定対象年齢は主に10代~20代。ケータイなので絵文字だらけ。
●ちなみにアクセスは各キャリアのトップメニューからたどってもいいが、もっとスマートな方法としては、下のQRコードをカメラで読み取ってジャンプするか、以下のURLをコピペしてケータイにメールしてクリックするのが楽(PCでアクセスしても意味レス、念のため)。さっそくケータイでブックマークすれ!

http://cs22.cs-plaza.com/k/ontomo/prom/index_aff.php?nid=C0014

音友クラシックコンサート
July 6, 2005

ジョン・ケージ4分33秒、20%off

4分33秒Sheet Music PlusC.F. Petersの楽譜が20%offでセール中。ペータースといえばピアノ曲の楽譜をまず思い浮かべるが、ここはジョン・ケージも出版している。「売れている順」でJohn Cageを検索すると、いちばん上に出てくるのは(やっぱり?) 4'33" だった。
●「4分33秒」はご存知の通り、静寂の音楽だから、楽譜にも音符はひとつもない。一応三楽章構成になっているが、上記リンク先の Look inside を見てもわかるように それぞれの楽章にTacet(休止)と書かれているだけである。無音なんだから楽譜の中身も無だ。でもこれが商品になると有料になって、しかも20%offセールで売られ、そしてケージでいちばん売れている。無の20%offってなんだろう(笑)。もうなにがなんだかわからんね。
●「4分33秒」はアンバランスに「語られすぎている」という気がするので、それに加担しちゃうのも悔しいが、確かに話題になりやすい。有名な話だが、4分33秒を秒数に換算すると273になる。これは万物が静止する物質の最低温度、絶対零度マイナス273度に一致する。この話をワタシはたぶん柴田南雄氏の本で読んで「うお、静寂の音楽だから絶対零度!すげえ」と思ったのだが、同じことは世界中で書かれていてGoogleで John Cage temperature absolute zero を検索すると山のようにヒットする。
●この273秒というのは偶然絶対零度に一致しただけというのが定説だったと思う。4分33秒というのは初演時の演奏時間に由来していたはずだし、秒単位で管理されていたとも思えない。アメリカで華氏ではなく摂氏というところもひっかかる(それともアメリカでも理科の授業は摂氏?)。でも偶然だとしても、あまりにできすぎているから、4分33秒絶対零度説はケージが歴史から忘れ去られない限り、永遠に語り続けられるだろう。

このアーカイブについて

このページには、2005年7月以降に書かれたブログ記事のうちNewsカテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブはNews: 2005年6月です。

次のアーカイブはNews: 2005年8月です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。