News: 2006年7月アーカイブ

July 23, 2006

梅雨も明けずに、もうバイロイト

バイロイト●プロムスに続いて、25日にはバイロイト音楽祭がスタート。マルク・アルブレヒト指揮の「さまよえるオランダ人」で開幕、ティーレマン指揮の「ニーベルングの指環」四夜、ペーター・シュナイダーの「トリスタンとイゾルデ」、アダム・フィシャーの「パルジファル」と続く。生中継および再放送の予定は、operacast - Bayreuth 2006 に一覧あり。GMTは+9時間するとJST。
●ネットでオペラを楽しむための日本語情報では、おなじみオペラキャストさんが役に立つ。またネットラジオのクラシック音楽番組表としては、番組表wiki - 海外ネットラジオのクラシック音楽番組がある。こちらはwikiシステムを用いた共同編集サイトで有志によって作成されている。大変便利。管理人さんおよび番組情報を提供してくれている方々に深く感謝。

July 19, 2006

日本の夏、東京の夏、そして2番目のキス

●おおっと、プロムスがどうとか言う前に、国内も音楽祭の季節ではないか。出遅れ感全開で気がつく、<東京の夏>音楽祭2006はもう始まっている。今年のテーマは「大地の歌・街角の音楽」。一部話題沸騰中の異色ヴァイオリニスト、ジル・アパップの「四季」(ヴァイオリン、アコーディオン、ツィンバロン、ベースで弾く)とか、セネガルのユッスー・ンドゥール等々多彩。音楽祭中のアパップ「四季」公演(武蔵野市民文化会館)はすでにチケットが完売しているようだが、明日20日の紀尾井ホール「アフタヌーン・コンサート」でも同じ「四季」公演あり。こちらはまだチャンスあるかも。ただし、その名の通り平日昼であるが……。
●以前、サッカー馬鹿のバイブル、ニック・ホーンビィ著「ぼくのプレミアライフ」(Fever Pitch)が映画化されるんだけど、ハリウッドではなんと「サッカー」が「野球」に置き換えられてしまったって話を書いたじゃないっすか。もうそれ野球じゃ話が全然違っちゃうでしょうが、ホントにスポーツのわからん人だなあ、ハリウッドの中の人は、と呆れた方々にトドメの一撃を。「ぼくのプレミア・ライフ」の映画版邦題は「2番目のキス」。イングランドのペシミスティックな自虐ノリのサカヲタ話が、ボストンの若い恋人たちのラブ・ストーリーになってしまうとは。しかもクライマックスでレッドソックス優勝って、なんじゃいそりゃ。

July 18, 2006

歓びを歌にのせて(ケイ・ポラック監督)

●プロムス開催中 → BBC - Proms - Listen Online。時差的に生中継ムリって方は Listen again to Proms for 7 days after broadcast でアーカイヴを聴ける。あー、パソコンにこんなしょぼいスピーカーつけてていいんだろうか。
歓びを歌にのせて●映画館で見損ねたので、DVDでスウェーデン映画「歓びを歌にのせて」(ケイ・ポラック監督)。主人公は世界的な指揮者ダニエル。8年先まで公演予定が埋まっているという多忙な生活を送っていたが、ある日体調を崩して倒れる。スケジュール帳が真っ白になったダニエルは生まれ故郷の小村に一人赴く。村人に心を開こうとしないダニエルだったが、地元教会の聖歌隊の指揮を頼まれる。音楽を通じて次第に打ち解けたダニエルは、再び音楽のすばらしさに目覚め、生きる喜びを獲得する……という喪失と再生の物語。
●こう書くと「やれやれ、都会の忙しさに疲れた人が、素朴な田舎の人々の暖かさに出会っちゃう自分探し系の話でしょ。田舎最高、スローライフとかロハスとか言い出しそうな」と思われるかもしれないが、そうではない。田舎が素朴だなんて一言もいわないどころか、閉塞した村社会で崖っぷちの人生を送る人々の醜さを、容赦なく率直に描いている。都会の人間も怖いが、田舎はもっと怖い。怖いから、コミュニティにはハーモニーが必要なんである。都会人の都合のいい田舎幻想とはまったく無関係に、人が自分の人生を自ら選択して生きてゆくこと、愛することのすばらしさを力強く礼賛する。王道。

July 12, 2006

阿部寛の「結婚できない男」

●さてと。ワールドカップが終わってしまった。日常へ。日々の生活の音楽濃度を回復させたい。では、えーと、まずはこれかな。
●TVドラマ「結婚できない男」、主演の阿部寛がクラヲタな建築家役という話を聞いて、第2回放映をチェック(笑)。40歳独身、自分で事務所構えてる建築家なので仕事はできるわけだが、性格が悪い、食い物は肉が好き、一人で焼肉屋に入れる(しかもこれを満喫できる)、自分の部屋に他人を入れない、趣味はクラシック音楽鑑賞。いやー、なかなかツボにハマるヤなヤツぶり。どうやらお気に入りはショスタコの5番とマーラーの5番のようである。一人で軽く指揮マネしてくれて、クラヲタっぷりも吉。
●もっとも、阿部寛なんだからヲタとはいえ男前なんである。これは重要である(ていうかドラマだし)。これから夏川結衣とのラブストーリーが展開されるはず。阿部寛には全宇宙のクラヲタ界のヒーローとなっていただきたい。
●今後予想されるもっともつまらない展開→阿部寛が気取りも照れもかなぐり捨てて、夏川結衣に体当たりで全力ラブ、クラシックなんか聴いてちゃダメだよ二人で弾けちゃおうぜっ! 今後予想されるもっともエキサイティングな展開→夏川結衣が見る見るうちに教化されて筋金入りのクラヲタになり、阿部寛とともにレアディスクを求めて愛と冒険の旅に! 謎のレコード屋オヤジとの出会い、そして別れと旅立ち、演奏会で隣になった飴玉包み紙クシャクシャおばさんとの対決、オーディオ・ケーブルの交換にハマってさあ大変、CDの並べ方で大喧嘩、ダブリCDの処分をめぐって破局寸前に、しかし最後は仲良く二人でCDビニール袋コンパクト収納大作戦敢行でハッピーエンド。

July 5, 2006

新感覚RPG「トラスティベル」

●むむ、これはなんだろう。ショパンの名曲に乗せて――Xbox 360に新感覚RPG「トラスティベル」誕生。ピアノ演奏がブーニンという本格派(?)なのであるが、音楽ゲーとかリズムゲーとは違う。RPGなんである。病の床に伏したショパンが夢を見る。で、その夢の世界においてショパンは魔法の力を得る、っていう世界観みたい。かつてないクラシック音楽系ファンタジーRPGの予感。現在開発中、発売日は未定、メーカーはバンダイナムコゲームス。ぜひプレイしてみたいところであるが、Xbox 360を導入する気にはなれんなあ。
●音楽配信サイト MaXMuseのクラシック・コーナー、週イチペースで更新中、EMI音源を中心にタイトル数は増え続けている。

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