教えれっ! マイブーム・ディスク ふたたび ▼これこそが聴衆の真の姿なり。「今まさにオレ様がハマるマイブームはこれだっ!」というみなさまのオススメCD。多種多様の録音を聴く機会に恵まれたこの時代が、聴衆にもたらしてくれた喜びとは。ハマリ道は地平の彼方に向かって無限に分岐している。
CLASSICA通算訪問者数80万名様を記念して募られたのが当企画。参考までに応募フォームはこちら
▼投稿者のお名前右欄に書かれたコトバは「座右の銘」(笑)です。
またはジャケット写真をクリックすると、オンライン・ショップCDNOWで、そのCDを一部試聴したり、購入することができまるのだ。別窓開き。一部のディスクは見つからず。

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★今回のコメント大賞はぷちぷちさんに。選曲的にもジャケット的にも吉。

ぷちぷち さん 聴いてないCDの詰まった段ボールが私の座右にどんとある。今はびんぼーなのであまりCDも買えませんがなんだかじゃまこの箱


●ヒンデミット/ルードゥス・トナリス、組曲1922
ジョン・マッケイブ(p)
ハイペリオン CDA66824(ジャケットに楽譜とライオンの絵がのってるやつ)


●ヒンデミットというと好き嫌いの分かれる作曲家かもしれませんが、私は「はまった」口です。この曲はこのディスク買うまで知りませんでした。ジャケットに作曲者自筆の楽譜、しかもイラストつき、はっきりいってジャケ買い……そのときはこれがほんとの楽譜だなんて思いもしませんでした。
 演奏だけなら、後日入手したデッカのオリ・ムストネン盤のほうが上手いんでしょうが(アルペジオなんて細かくて丁寧だし)日ごろのお供ならこっちです。もう3年近く前に購入したものですが、ときどきふっ、と聴きたくなります。最初と最後の曲がまったく「逆回しドン」になっていたり、ちょっとくせのあるいろんな曲の「詰合せ」って感じかな。昔子供の頃、家の菓子鉢のふたを開けると入ってたかりんとう、せんべい、豆菓子…。
 私、この中の曲、けっこう歌えますよ(ピアノは弾けないので)。でも、このディスクの一番の命はやっばり、ジャケット。

Peony さん 果報は寝て待て


●プッチーニ/交響曲的前奏曲、交響曲的奇想曲他
リッカルド・ムーティ指揮ミラノ・スカラ座フィル


●このCD、温度と湿度の高い演奏っていったらいいんでしょうか……日本の夏にピッタリの質感で、この季節になってかなりはまって聴いています。“哀歌(ポンキエルリ)”、“瞑想(カタラーニ)”は、いかにもムーティ&スカラ・フィルらしく濃厚で、いい感じ(^_^)“交響曲的奇想曲(プッチーニ)”も、いきなり「ラ・ボエーム」のフレーズが入ってきて吃驚させられるなど、なかなか面白いです。

猫灰だらけジャン・バラケ さん 北北西に進路を取れ!何故かは私にも分からない


The Maiden and Death




Mayday Spell - A Fairy Drama, Symphonic Suite

●BISのニコス・スカルコッタスのCD
特にThe Maiden and Death (BIS-CD-1014)の2曲目と4曲目および、Mayday Spell - A Fairy Drama, Symphonic Suite (BIS-CD-954)の1曲目と3曲目


●ジェームス・マクミランにばかり注目が集まっているようだが、今年のBISの最大の目玉はスカルコッタスだ!

1.シェーンベルクの弟子とは思えないノリノリの伊福部調の音楽。
2.シェーンベルクの弟子とは思えない叙情的な音楽。
3.シェーンベルクの弟子とは思えない強靭な不協和音に満ちた音楽。

 さて、問題。1〜3の中で、「シェーンベルクの弟子とは思えない」という表現が誤って使用されているが、それはどれか。答は聞かねば分からない。
 なお、正解者の中から抽選により当HPの主催者から何がしかのプレゼントがあるかもしれないし、ないかもしれない。

 応募先:あなたの信ずる先
 正解と抽選結果の発表:「教えれっ!マイブーム・ディスク 3度目の正直」において

minamiです。 さん テキトー


●Time Stands Still
Emma Kirkby Anthony Rooley, Hyperion CDA66186


●ちょっと古いですが、ダウランドや同時代の作曲家の「移ろいゆく時間」をテーマにした曲を集めたなかなかいい企画のCDです。ルーリーの奏でるゆったりとしたリュートのテンポが絶妙で、カークビーのソプラノと相まってCDの中に独特な時間が流れています。音楽にひたっていると今の時間からトリップできます。
 特に時間に追われていて、どっかに逃れたい時にはぴったりですね。最高のヒーリング系CDだと思います。

よかなあん さん 人の振りみて我が振り、直せ


●ショパン/ピアノ協奏曲第1番、第2番
マルタ・アルゲリッチ(p)シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団


●同じ組合せのプロコフィエフとバルトークのコンチェルトは、特に期待していたバルトークに?だったのだが、ショパンを弾かせると、やっぱり、アルゲリッチ様はうまい!特に、第1番は彼女は何度か録音をしているけれど、最新のこの濃厚な録音にぞっこん惚れ込んでしまいました。
 音色の多彩さ、アクセントの変幻自在、年上のヒトの手管に翻弄される少年のように私はのぼせて上がってしまうのです。いや、アタシはオクタヴィアンみたいに美しくはないっすけどね(爆)。
 朝、このCDを聴いてから勤めに出ると、なんだか空が黄色いっす。

小林幸也 さん 何ごとも自然体


●ステンハンマル/交響曲第2番
スティグ・ヴェステルベリ指揮ストックホルム・フィル、Caprice CAP21151


このCDを聴く度に、「俺はスウェーデンの音楽が好きで良かった」としみじみ思う。熱気、風格、郷愁・・・どれをとっても胸が震える。そして、このCDを聴くだけで幸せになれる。

やまおあつし さん 音楽は聴いてなんぼ


●MGMミュージカル映画「キスメット」サウンドトラック盤
米RHINO(TURNER CLASSICAL MOVIES MUSIC) : R2 72482


●ブロードウェイのヒット・ミュージカルをMGMが1955年に映画化。
 「なんだよ、サントラかよ」と言うなかれ。使われている音楽はボロディンの作品。「ダッタン人の踊り」「交響曲第1番」「交響曲第2番」「弦楽四重奏曲」「中央アジアの草原にて」などなどのメロディが、散りばめられているという、ゴージャス&アメイジングな音楽なのだ。
 「ダッタン人の踊り」が「STRANGER IN PARADISE」というタイトルで歌われるのをご存知の方もいらっしゃるだろうが、元ネタはこれ。
 歌もありダンスもあり、スウィートなラブシーンあり、そして魅惑のストリングスあり。最近ブームのインド映画も真っ青、一大エキゾティカ&モンドな、妖しくもドリーミングな世界(何を書いているのだオレは)。
 指揮は当時のMGM映画音楽監督、アンドレ・プレヴィン! 姉妹品として、ラフマニノフの音楽を使った「アナスタシア」(ディズニーじゃないよ)、グリーグの音楽を使った「ノルウェイの歌」もあるけど、未CD化(;_;)。

さとーひろし さん 楽しいものには貪欲に!


●J・S・バッハ/R・シューマン編/「6つの(無伴奏)ヴァイオリン・ソナタ ピアノ伴奏付き」
Benjamin Schmid (vn), Lisa Smirnova (p), MD&G 333-0614


●バッハの名曲、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」に、ピアノ伴奏をつけちゃった。それもロベルト・シューマン編曲となれば、興味津々です。素材がいいと、どんなレシピでも美味しいという典型例ですかね? バッハの素晴らしい音楽がそこにありました。シューマンは、どうやらヴァイオリンパートはそのままにして、ピアノパートだけを加筆したようですが、その筆加減が絶品。気がつくと足りない和声が補われているという程度で、終始伴奏に徹しています。とはいえ、さりげなさの中にも、しっかりとした自己主張があって、バッハをお勉強するには最適のテキストかもしれませんね。
 ま、無伴奏に伴奏をつけてしまったんで、単なる演奏会用小ピースに成り下がったって説もあるかもしれませんが(笑)、凡人には近寄り難い大作を、とっても身近に感じさせてくれたということで貢献度大。ワタクシとしては、この手の反則技は大歓迎です。

まる さん ヒマと言い訳は自分で作るもの。


●レオニダス・カヴァコスのヴァイオリン小品集
米DELOS:DE 3116


●ホントならヴィオラ弾きらしくその筋のCDを愛聴すべきなんでしょうが、自分がやっている楽器だといろんなところが気になっちゃって、かえって素直に聴けなかったりってことありませんか? >アマチュアのみなさま。
 てなわけで自分の場合、ここ半年くらいはもっぱらこれですね〜(昔自分のサイトでも書いたけど)。「バンジョーとフィドル」っていう曲からスタートするのが、いかにもアメリカのレーベルっぽいんだけど(笑)。
 この人、ハンサムじゃないし二重アゴだしヒゲ濃いし目つき悪いし息づかいの音うるさいしとびきりうまいってわけじゃないんだろうけど(そこまでコキ下ろすか)、この歌い回しに慣れてしまうともうダメですね〜。
最近は来日はおろか録音すらなさそうなのが残念なんですが。実家(ギリシャ)に篭ってしまわれたんでせうか……。

ちぇろりすと さん 情けは人の為ならず(廻り廻って自分に返ってくる)


ちゃんとCD化されとります

●チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
マキシム・ヴェンゲーロフ(vn) ロストロポーヴィチ指揮


●まだCDになってないかもしれません。却下? 昨年の10月、確かショルティの追悼コンサートでの演奏です。NHK(BS?)で放映されました。
 今まで聞いたことのないチャイコンでした。友達のヴァイオリニストは「うわー……」と言葉を失ってあきれたほど。めちゃめちゃノリノリの熱っつい演奏です。少々オケがついていってませんが。私はこれでチャイコンにはまりました。ヴェンゲーロフのファンにもなりました。これ本当。

harlekin さん 食う寝る遊ぶ、何もしない


●メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第1番&第2番
モザイク・カルテット ASTREE/AUVIDIS E8622


●困りました。たったひとつ。たった1つなんて。で、結局選んだのがこれ。メジャーな作曲家なのにマイナーな作品。弦楽四重奏の苦手な私にも聞けるのはハイドンとこれくらいですから。あまり深刻にならなく、かといってただ美しいだけでもなく、何事も程々に。安眠の友に最適。
 Op13はバッハへの憧れがあってすごく良い。しかもすごくロマンティック。さすがバッハを甦らせた方だ。

Shira さん 人の言うこた信じても、自分の言うこた信じるな


●ギョーム・ド・マショー/ノートルダム・ミサ
DOMINIQUE VELLARD / Ensemble Gilles Binchois, Harmonic Record H/CD 8931


●ハーモニック・レコードはつぶれてしまったそうです。 しくしく。でも、CANTUSレーベルが拾ってくれるそうです。 スペイン、景気良いし。
 演奏について云々する耳がないので、叙事的(つまり小学生の夏の絵日記)な私のHP記事から……

 録音場所である聖マルタン・コレジアルは何度か訪れたことがある。シャンポーというその町はパリから南東に向かったブリー地方という平野地帯にある。ちょうど高速A5の起点の先に位置している。聖マルタン・コレジアルでは毎年初夏にシャンポー音楽祭という小さなフェスティバルが開かれる。古楽主体のプログラムで2週間ぐらい。一度、アンサンブル・ジル・バンショワのノートルダム楽派のプログラムを聴いた。Harmonic Recordで出ている同アンサンブルのディスクにはここで録音されたものがいくつかある。
 彼らの実演に接したのは、他に一回、ピレネーの麓の小さな村で開かれるコマンジュ音楽祭に偶然立ち寄ったときだ。曲目はまさにこのCDと同じ。夏の夜に小さな教会堂に人々が集まり薄暗い白熱灯の中で歌われた。しかし、CDのこの響きではなかった。石造りの教会堂とはいえ満員の聴衆によって音響はデッドになっていたと思われる。そのときはメンバーにひとりの日本人がいた。コンサートが終わりホテルに戻って部屋で横になっていると、下の食堂が賑やかになった。
 その小さな町にはこれまた民宿のような小さなホテルが2つしかないので、アンサンブルのメンバーも同じホテルに投宿したのだった。日本人のメンバーが日本の歌などを披露するのをききながら眠りについた。

 このアルバムは今をときめく、アンドレアス・ショルも参加しています。
 この、極上羽毛布団の如き演奏の反対側にいるのは、マルセル・ペレス御大のクレマン・ジャヌカン・アンサンブルしかないでしょう。もう、マショー@コルシカ。

amadeus さん 魚心あれば水心あり


●ティペット:作品集(ピアノ協奏曲他)
ニンバス NI 1759


●ティペットは「われらが時代の子」「コレルリ幻想曲」といった有名曲を聴く限り、晦渋、素っ気無い、とりとめないといった印象。4枚組激安でゲットしたこのセットを聴き通してもそれは同じ。だがピアノ協奏曲は名曲。ギーゼキングのベートーヴェンの第4協奏曲の演奏が作曲のきっかけ。目の詰んだ書法。パストラルな曲想。ヴィルトオーゾコンチェルトではなく、オブリガートピアノがアラベスクを描いていく感じ。特に持続低音と繊細なピアノの音型をバックにフルートがautumnalな旋律を奏でる曲頭や、狩のホルンが鳴り響く中、馬に乗って森を駆け抜けるが如きフィナーレがカッコ良い。指揮は昨年亡くなった作曲者自身です。

D−50(DISKMAN) さん まずは右足から


●ヴィラ=ロボス/12の練習曲、5つの前奏曲
ナルシソ・イエペス(g)


●個人的に3年周期(なぜか)に現れる、ヴィラ=ロボス。
 「ブラジル風バッハ全曲」に始まり、「ハーモニカ協奏曲」を通過して、現在交響詩「アマゾン」とギター曲に移行中す。
 石も多いけど玉だとすごい音楽家の典型といわれているけど、まーたしかに「アマゾン」は個人的には石かもしんないけど気に入ってます。ギターは抜群にすばらしい。
 つかれをいやすには最適。泣きたいときは、ハーモニカ協奏曲もいい。

七瀬マリア さん ミーハ―でもいいじゃない!


●シューベルト/ミサ曲変イ長調他
ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団、ORR、PHILIPS 456 578-2


●始めまして、七瀬マリアといいます。いつも楽しく拝見させてもらっています。
 今回のわたしのオススメは、いま夢中になっているガーディナーさんのディスクからです。基本的に合唱曲は好きです。特に各声部がカノンやフーガという形で絡み合っていくところに、なにかしら深いものを感じます。一番の聴き所といえば…やっぱりTrack:4でしょうか。ここの出だしはメゾソプラノが「Domine Deus,agnus dei」と歌い出すのですが、その感じがいい味を出していると思うのです。ぜひぜひ聴いてみてくださいね!
P.S つたない文章でごめんなさい

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