後期の交響曲のようなまとまりの良さはないが、それがかえってこの作曲家の偏執的な（？）面を強調することになっていて、聞いていて自虐的な快楽を味わえる。特に最終楽章のエンディングはかなりしつこくて最高！

　アシュケナージとパールマンが組むとき、名曲は、宇宙空間における通常のザクの三倍のスピードで奏でられる。それは既存の名曲への概念をぶち壊し、もはやクラシック音楽界に依存できない、亜種のものへと生まれ変わっていくのだ……。

　縦割り演奏でも、オールプロキャストの演奏でもアマオケ＋アマソリスト＋アマ合唱団でも、編曲物の変態演奏でも何でも楽しめるド名曲。日本人の魂に響く最大の人気曲。チケット代が高く「懐に響く」ことも有名。

　調性も同じ、オーケストレーションも酷似しているため、この曲を聴けば誰でもブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」が始まったと思ってしまう、不運な裏名曲。

　魂が奮い立つとはこのことだ！！
　単純なリズムがここまで。

　本物のパイプオルガンで聴いてみたいです。ヨーロッパの教会にあるような乾いた上品な音のするのではなく、ど太いパイプから超大音量でお願いします。壊れたい願望（笑）。

　　すっかり仕事をしなくなったカルロス・クライバーにしびれを切らしたメーカーが、とうとう発売した幻のＤＶＤ。すでに発売されている「クライバーの『こうもり』」と同じ日の映像だが、ピットに映っているカルロスの姿だけを最初から最後までずーっと流し続けるだけ。つまり『こうもり』におけるクライバーの一挙一動がわかるマニア垂涎の品なのだ。よって、舞台上で起こっている事は音声のみでしか楽しめないが、カルロス・オタクにとっては本編より何倍も面白いと大好評。
　……すみません、ネタです。でもマジな話、この映像はある程度売れると思うけどなぁ〜。メーカーさん、ぜひ御検討を。

◎裏ワザ：「演奏会場で、密かに録音しようとしてる人を見かけたら…」 慌ててはいけない。けしからん奴！などと言ってくってかかるのも考えモノだ。ここだけの話だが、実は、彼は某機関のスパイなんである。ステージ上の仲間と結託し、曲を通じて外部に極秘指令を発信しているのだ。暗号となるのは、客席の咳やクシャミ、演奏者のミス。時々違う音を弾いたり、管楽器が大きくハズしたりするのは、実はスパイ達の高度な暗号なのだ！ さて、こんな時はどうしたらいいのだろう？ 　下手に会場係員に通報しても、奴らまでグルという事も考えられる。ここは不本意ながら、見て見ぬフリをするべきなのか……。誰か、良い方法があったら教えてちょーだい。

　これぞ裏技、目からウロコ、寝耳に水、日光を見ずして結構と言うな。アメリカ、ドゥムキー、弦５（作品９７）なんて目じゃない、ベタベタ、ギトギトな珠玉の小品集。その秘境性はベトちゃんのバガテルやバッハの小プレリュード＆フーガ（以上グールド）に例えられようか。ともかくドヴォちゃんの歌謡性、土着性が全面に出てて、聴いてて思わずにんまりモノの楽しいＣＤっす。

　　　　　クレンペラー　　バルビローリ
　　　　　　　　クリュイタンス
メンゲルベルク　　　　　　　　　トスカニーニ
     　　　ワルター　　バーンスタイン
ショルティ　　フルトヴェングラー　　セル
 　　　　　　　　　カラヤン