January 31, 2005

中田コ、マルセイユと契約

●来季のJリーグ日程発表。うーん、マリノスは開幕にまたジュビロ戦なのか。厳しいなあ。
●中田浩二が鹿島からマルセイユへ移籍。師匠トルシエに引っ張られての移籍となったわけだが、無事契約が済んだようで一安心。トルシエは「特に左サイドで貢献できるだろう」と言ってるそうだが、これが左アウトサイドのことなのか、3バックの左のことなのか、とても気になる。
●中田コの移籍に関してはまたしても移籍金を巡って一悶着あったようだが、結果的に移籍金ゼロという国際的な常識に添ったものになってよかった。鹿島の社長は当初マルセイユからの低額な移籍金を見て「今回の話は断る。ただみたいな移籍金では応じられない」と言っていて、唖然とした。今年の1月末日で契約が切れる、つまりあと数週間しか契約が残っていない選手の移籍金は、どんな世界的スターだってゼロである。だって、数週間したらフリーになる。わずか数週間分の移籍金なんか求めてたら、交渉にかかる経費のほうが高くつくんじゃないか。
●たとえば5年契約の2年目や3年目で移籍するのなら高額な違約金が必要になる。でも5年契約の5年目なら無償。1年契約というのは事実上、その選手は移籍金不要の選手というのが欧州サッカーの基本認識。Jリーグがなぜ契約の切れた選手にまで移籍金を要求するかといえば、これはプロ野球の影響だと思う。本来、契約が切れて前の職場を去るのに、旧職場が新しい職場に支払いを要求するなんて、雇用関係としてありえない。
●昨年、オーウェンがリヴァプールからレアル・マドリッドに移籍したのもオーウェンの契約切れが近づいていたから。オーウェンはあとわずかで契約期間をまっとうしてフリーになれた。このまま放っておいたらタダでスターを持っていかれるから、リヴァプールは契約が切れる前にレアル・マドリッドに安くても売った。選手とクラブが相思相愛なら契約が残りあと2年を切るころに旧契約を破棄して、3年とか4年の新契約を結ぶ(選手のサラリーもここで改められる)。
●この欧州式が日本にも浸透すると、今度はクラブがやたら長期契約をして選手を拘束するという心配も出てくるかもしれない。しかしあまりに長期の契約となると、その選手がさっぱり活躍できなかった場合にも、クラブは既定のサラリーで雇用し続けなければならなくなる。有利な条件を得たい側は、相応のリスクも取らなければならないというわけで、ちゃんとバランスは取れるんである。

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