May 14, 2021

デジタルサントリーホール オルガン プロムナード コンサート 浅井美紀

●13日はデジタルサントリーホールのオンライン配信で、浅井美紀のオルガンプロムナードコンサート。入場定員50%以下で開催された公演で、急遽オンラインでも無料ライブ配信されることになった。無料公演ということもあって、プラットフォームはYouTubeサントリー公式チャンネル。なので、なんの手続きもなく、ライブですぐに鑑賞できた。リピート配信もあるので、5月31日までオンデマンドで聴ける。
●ラインチタイムの30分公演で、バッハの前奏曲とフーガ変ホ長調BWV552「聖アン」、ジャン・アランの「光の創造主」による変奏曲、および「リタニー(連禱)」の3曲。バッハは悠然としたテンポで前奏曲が開始され、朗々として荘重。ジャン・アランの「リタニー」がカッコいい。冒頭部分こそ詠唱風だが、以降は祈りの音楽と呼ぶには妙にヴィヴィッドで、曲名から予想するイメージとはだいぶ異なる。重厚さと軽快さが同居していて、1937年作品ながら妙に今っぽいというか、コマーシャルに使われてもおかしくない雰囲気。この曲を書いた3年後、作曲者は第二次世界大戦でわずか29歳で命を落としている。
●オルガンはもちろん現地で空間ごと体感するような聴き方ができれば最上だが、配信だと手元のアップや奏者の姿も見えるのが吉。なによりランチタイムコンサートなので、カジュアルにアクセスできるのはありがたい。演奏後にアーティスト・インタビューがあったのも配信ならではの趣向で新鮮。インタビュアーは映さず、画面中央にアーティストが正面を向いてひとりでしゃべる形式。ディスタンスをとるのであれば、自然とこうなるか。

May 13, 2021

部屋にいる象

部屋にいる象
●最近なにかで elephant in the room っていう慣用句を目にして、なるほどなーと思ってしまった。つまり、だれもが重要だと認識しているのに口に出さない問題。サッカーファンとしては、ずばり、オリンピックがまさにそれ。とうにグループステージの組み分けも発表されているわけで、本来だったら開催国ニッポンは有利なくじを引いたのかとか、オーバーエイジ枠にだれを選ぶのかとか、どのポジションにだれが選出されるのかとか、大いに事前に盛り上がるところだが、緊急事態宣言中の現在にそういう気分にはなれない。一応、書いておくと、ニッポンはメキシコ、フランス、南アフリカというかなりきついグループに入った。そして本来ならU23の大会だが、一年遅れなので各国ともU24のチームが参加する。
●いつもオリンピックではそうだがサッカーは開会式より一足早く試合が始まる。7月21日が初戦で、おしまいは8月7日。これまで自分は、現実的にはどこかのタイミングで東京オリンピックの中止が発表されるのだろうと思っていたのだが、5月半ば現在、中止を検討している様子は見えない。最近の世論調査では開催派は3割弱、残りの7割強が中止派と延期派。
●男子サッカーに関して言えば、少なくとも再延期はないと思う。U23だったチームがU25になって、ほとんどの選手が所属クラブの主力に育ってしまう。いったんチームをばらして下の年代で再編成するか、あるいはB代表的なチームにするのか。でもそれだったら予選はなんだったのという話。ただでさえオリンピックの男子サッカーにはU23+オーバーエイジ枠という不思議な規定があって、著名選手が参加しない伝統国と最強メンバーをそろえる新興国がメダルを争う図式になっているのが落ち着かない。なんかフェアじゃない。そして主力選手を送り出すクラブのファンは選手の消耗を心配している。いっそのこと、オリンピックはU23ではなくO35マスターズにして、エキシビション的な気持ちで眺められる大会にしてくれたら、もっと素直に楽しめるのに……。

May 12, 2021

「RESPECT 監督の仕事と視点」(反町康治著/信濃毎日新聞社)

●「RESPECT 監督の仕事と視点」(反町康治著/信濃毎日新聞社)を読んだ。反町康治元松本山雅FC監督が監督就任中に地元新聞に寄稿していた連載をまとめた一冊。実はこの続編である「RESPECT2 監督の挑戦と覚悟」が最近刊行されたところなのだが、どうせ読むなら前編からと思って読んでみた。2012年、松本山雅の監督就任時から2016年開幕時まで、月イチペースで監督のサッカー論、指導者論などが綴られている。当初はプロとは呼べないような集団だったチームが次第に成長し、自らを律する真のプロ集団に変貌するまでの記録であり、この間、松本山雅はJ2からJ1に昇格し、そして一年でJ2に降格している。J1の壁に跳ね返されたとはいえ、地域の新興クラブによるまれに見る快進撃が成し遂げられた。
●読んでいてなんども感じたのは、反町監督の真摯さ、厳しさ、そしてフェアプレイへのこだわり。フェアプレイが好成績に結び付くと信念をもって語れる監督はなかなかいない。そして、現にこの人ほどJリーグで結果を残してきた日本人監督はまれ。新潟であれだけ成功して、さらに松本でもやはり同じようにチームのレベルを引き上げたのだから、並外れている。オシムから強い影響を受けているのもおもしろい。あと、印象的だったのは、選手の給料を知らないという話。クラブが作る選手資料からわざわざ給料の欄を消してもらっているという。選手全員をフラットな目で見る姿勢が徹底している。
●この本でも回想されているけど、選手時代の反町康治といえば会社員Jリーガーとして話題を呼んだのを思い出す。日本に念願のプロリーグが誕生して、みんながこぞってプロ契約をするなかで、反町は実業団時代と同じく全日空の社員の身分のままフリューゲルスでプレイした。傍目には、バブリーで先行きの不透明なプロリーグに身を投じるよりも、定年まで身分が約束される会社員のほうがいいという判断のように見えたけど、結局、退社してベルマーレでプロ選手としてキャリア最後の数年を過ごした。そんな異色の選手が、時を経て日本を代表する名監督になったのだから、わからないもの。
●続編も読むしか。また遠からずアルウィンで山雅の試合を観戦したい。あの専用スタジアムはうらやましい。

May 11, 2021

Spotifyアプリでの再生回数

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●最近、Windows用Spotifyアプリのデザインが少し変更されて、トラックごとの再生回数が明示されるようになった。これまではメーターで大雑把な人気度がわかるだけで、再生回数を知るためにはマウスポインターを置いて一息待つ必要があったのが、今やどうやっても目に入る位置にバーンと表示されるように。そんなに見たい数字でもなかったんだけど、見えるとつい見ちゃうわけで、なんだか生々しい。
●で、この数字を見ると、かつての常識では判断できない人気度がうかがえる。つまり、メジャーレーベルのスターアーティストが有名曲を録音するとたくさん売れて、その逆だとあまり売れない……みたいな先入観を抱きがちだけど、そういうのは要注意だなと思った。たとえば、たまたま自分がお気に入りに入れていたアルバムなんだけど、ドイツハルモニアムンディ・レーベルの録音で、ボリス・ベゲルマンのヴァイオリンによるテレマンのヴァイオリン・ソナタ集がある。このアルバムでいちばん再生回数の多いトラック2は156万回も再生されている。スゴくないすか? これがドイツグラモフォンのネルソンス指揮ウィーン・フィルによるベートーヴェンの交響曲全集だと、いちばん多いトラックの「運命」第1楽章でも11万9千回。一桁少ない。ボリス・ベゲルマンのテレマンがネルソンス指揮ウィーン・フィルのベートーヴェンをぶっちぎる世界。
●もちろん、これはSpotifyに限った再生回数なので、Apple Musicとか他のサービスでは違った光景が広がっているのかもしれないし、レーベル側が特定トラックの再生回数が上がるようなプロモーションをしたのかもしれない。あるいは人気のプレイリストに収められたとか? いろんな背景があるのだろう。少しおもしろいなと思ったのはドゥダメル指揮ウィーン・フィルのムソルグスキー~ラヴェル「展覧会の絵」。このアルバムで「展覧会の絵」の各トラックは10万~30万回台程度の再生回数なんだけど、最後に入っているチャイコフスキー「白鳥の湖」ワルツは100万回を超える再生数で、このアルバムでは断トツ。ムソルグスキー・アルバムを制作したら、一番人気はオマケのチャイコフスキーだった、という形。こういう例は探せばいくらでもありそう。

May 10, 2021

マリノスvsヴィッセル神戸 J1リーグ第13節

●9日はDAZNでマリノスvsヴィッセル神戸戦。会場は新横浜の日産スタジアム。東京都ではないので、観客入り。ただし客席制限により入場者5000人ということで、スタジアム定員の十分の一にも満たず。マリノスは相変わらずハイプレス、ハイラインの攻撃サッカーなのだが、選手たちの連動性がスムーズなこともあって、ここ最近は予想外に守備が安定している。一方の神戸だが、こちらも前線から精力的にプレスをかけてくるチームで、その点では似たチーム同士の対戦になった。序盤から激しいプレス合戦になって、がっつりとかみ合った結果、マリノスに一日の長があったという感。序盤は膠着状態だったものの、前半20分にマルコス・ジュニオールがアクシデントで天野と交代すると、よりマリノスのビルドアップがスムーズに。前半41分の相手のオウンゴールと、後半35分の神戸のキーパー前川のキックミスから奪った天野のゴールで2対0で完勝。ゴールシーンそのものは運や相手のミスに助けられたものだが、結果は内容にふさわしいものだったはず。
●神戸の選手で印象に残ったのは、センターバックの菊池流帆。フィジカルでもメンタルでも強い。エウベルを抑えた場面は熱かった。大卒でレノファ山口を経由して昨年から神戸に移ったそうだが、なんというか、欲しくなる選手。中盤の井上潮音も気になる存在。この人は東京ヴェルディ育ちで、J2のヴェルディの試合でなんどか見ている。いかにもヴェルディらしいテクニシャンで、エレガントなプレイスタイルの持ち主だが、あまりに線が細く、J1のチームに移るイメージは正直なかった。しかし、意外にも神戸でスタメンの地位を勝ち取っている。若いのでどんどん伸びるということか。元マリノスのゴールキーパー飯倉にも注目したいところだが、先発の座を前川黛也に譲っている。前川はかつてのニッポン代表GK前川和也の息子。感慨深い。日本サッカーの歴史、ここにあり。こちらにも水沼貴史の息子、水沼宏太がいるぜー。
●もうひとり、神戸で忘れることのできないのがイニエスタ。ベンチスタートで、後半14分から投入された。まもなく37歳になるのだから、もちろん全盛期と同じような動きはできないが、技術の高さや視野の広さはさすが。古橋へのスルーパスから決定機を作り出した場面は脅威。チーム全体の戦術的な練度とは無関係に、ああいう突出した個人能力だけで試合が決まることは往々にしてあるわけで、やはり怖い存在。ただ、物事には表と裏があって、神戸は途中からイニエスタ、リンコン、アユブ・マシカといった攻撃陣を投入して攻撃力は増しただろうが、その分、ハイプレスの連動性が失われてこちらは楽になったような気も。
●あ、マリノスの話をしようと思っていたら、神戸の話ばかりしてしまった。なんなのか。そういえば神戸の監督は三浦淳寛だ。選手時代、元マリノスだったし、なんだか気になるのかも。マリノスのメンバーだけ書いておくと、GK:高丘-DF:松原、チアゴ・マルチンス、畠中、ティーラトン-MF:喜田、扇原-マルコス・ジュニオール(→天野→渡辺皓太)-FW:エウベル(→小池龍太)、オナイウ(→レオ・セアラ)、前田大然(→水沼宏太)。暑いのに、みんなよく走った。

May 7, 2021

「恋するアダム」(イアン・マキューアン著/村松潔訳/新潮社)

●イアン・マキューアンの新作「恋するアダム」(新潮社)読了。先日紹介したカズオ・イシグロの「クララとお日さま」と同じく、AIが主要登場人物のひとりに設定されている。現代のイギリスを代表する作家がともにAIを巡る物語を描くという偶然。いや、偶然じゃないのかな。今、とりあげるべきテーマという意味で必然なのかも。
●「恋するアダム」の舞台は、現実と少し違った運命をたどるパラレルワールドのイギリス。フォークランド紛争でイギリスは敗れ、人工知能の父アラン・チューリングが悲劇的な死を迎えず(当人がこの小説に登場する)、テキサスで襲撃されたケネディが一命をとりとめ、再結成されたビートルズが新譜を発表している1980年代。主人公は30過ぎの冴えない独身男で、転がり込んできた遺産を使って、最先端のAIが組み込まれたアンドロイドのアダムを購入する。アダムはほとんど人間と区別がつかないほど精巧に作られており、極めて高度な学習能力を持つ。そんなアダムが主人公とガールフレンドの間に奇妙な三角関係をもたらす……。今作でもジャンル小説の枠組みを借りていて、SF仕立てでもありミステリー仕立てでもある。
●筋立ても雰囲気もぜんぜん違うが、やはりカズオ・イシグロの「クララとお日さま」と似通ったところがある。人間性とはなにかという根源的なテーマにまっすぐ向き合いながらも、「AI怖い、人間万歳」みたいな生ぬるい人間賛歌にならないところも同じ。そして、どちらもメインテーマは「愛」。ただ、「恋するアダム」はそれに「正義」が加わる。AIという新しい題材から、「愛と正義」というもっとも古典的なテーマに迫っている。意地悪さやユーモアはカズオ・イシグロとも共通する要素だが、マキューアンの場合はさらに辛辣で悪趣味。そこが魅力。そして「まちがってそうな道を自信満々で歩むダメ男」を書かせたら、この人の右に出る人を知らない。あと、マキューアンは科学やテクノロジーの世界に対しても視野の広さを持っているなと感じる。旧作で連想したのは「ソーラー」。
●饒舌さはマキューアンの持ち味のひとつだけど、それゆえに前半は少し読み進めるのに苦労した。その寄り道のおしゃべりは楽しいんだけど、似た話を以前にも聞いたことがあるような……。おまけに先に読んだ「クララとお日さま」があまりに完成度が高く、無駄のない物語だったこともあって、なおさら。しかし、中盤以降に話が進みだすと、これが想像していたよりもずっと骨太の物語であることがわかってきて、最後は疑いようのない傑作を読んだという充足感を味わえた。
●中身は文句なしだけど、唯一の難点は文字組。文字が小さく、フォントも細くて、老眼には読みづらい。この点は「クララとお日さま」の圧勝。書棚に並べたくて紙の本を買ってしまったが、Kindle版にすべきだったか。

May 6, 2021

新国立劇場バレエ「コッペリア」無観客ライブ配信

●新国立劇場のバレエ「コッペリア」無観客ライブ配信を観た。ドリーブ作曲、ローラン・プティ振付。緊急事態宣言により公演は中止となったが、代わって全4公演が無観客ライブ配信されている(見逃し配信はなし)。都合により2日の初日に第1幕を、5日に第2幕以降を観る。キャストは2日が米沢唯のスワニルダ、井澤駿のフランツ、5日が池田理沙子のスワニルダ、奥村康祐のフランツ。コッペリウスはともに中島駿野。冨田実里指揮東京フィル。8日にあと一公演、残っている。
●「コッペリア」というとあの有名なワルツくらいしか知らなかったので、全曲を聴いたのはたぶん初めて。思いのほか華麗な音楽で、サービス満点。たとえるなら前菜もメインディッシュもすべておしゃれスイーツだけでできたコースメニューのようで、その甘さと過剰さははなはだ快楽的。振付はコミカルで愉快。バレエ門外漢も初見で楽しめる。ストーリーも明快に表現されていてありがたい。スワニルダの恋人フランツが自動人形コッペリアに心を引かれるものの、最後はめでたく結ばれるという喜劇。しかし感情移入の対象になるのは自動人形を作ったコッペリウス博士。最後のシーンではコッペリアがバラバラになってしまい、なんともいえない疎外感を味わえる。いったんは魂が宿ったかと思った自動人形が、元の木阿弥になるという苦さは大人向けだ。
●で、コッペリウスといえば、オペラ・ファンがまっさきに思い出すのはオッフェンバックの「ホフマン物語」だろう。「ホフマン物語」にもコッペリウスが登場し、自動人形に恋する男のエピソードが描かれる。これはどちらもE.T.A.ホフマンの「砂男」が元ネタということになっている。ただ、元ネタにあるはずの「怪奇と幻想」テイストが「ホフマン物語」にはいくらか残るのに対して、「コッペリア」では影も形もない。コッペリウスの正体は恐ろしい砂男(サンドマン)などではなく、むしろ孤独な機械好きのオッサンにすぎない。自分が作った機械の人形に魂を込めるというコッペリウスの夢はかなわなかったわけだけれど、実のところ彼は生身の人間よりも機械と向き合っているときのほうがハッピーなんじゃないかな、という気も。
●そういえば新国立劇場のバレエといえば以前「くるみ割り人形」(ウエイン・イーグリング振付)の配信について書いたが、「コッペリア」も「くるみ割り人形」も原作はE.T.A.ホフマンだ。「コッペリア」に登場するコッペリウスは、「くるみ割り人形」のドロッセルマイヤーのもうひとつの姿のようにも感じる。

May 4, 2021

講談社の50%ポイント還元キャンペーン

●Kindle本はときどき大胆な割引価格で販売されることがある。今、開催されているのは「講談社50%ポイント還元キャンペーン」。5000点以上のタイトルが対象という迫力のあるキャンペーンで、対象レーベルも幅広く、特に講談社学術文庫ブルーバックスは強力。明日5月5日まで。
●音楽書でいえば、講談社学術文庫には「バッハ=魂のエヴァンゲリスト」新版(礒山雅著)がある。これは紙で持っていた本を、電子化された際にKindle版で買い直した。Kindle本だと検索もできるし、自分がハイライトした場所を後から容易に参照できるという、紙にはない実用性がある。ワタシは紙の本だとハイライトする代わりにページの端を折るようにしているのだが(ためらわずに折る)、一冊に何十か所も折ってしまうとそれはもはや目印でもなんでもなくなってしまう。同シリーズにはほかに同じく礒山雅著「バロック音楽名曲鑑賞事典」なども。
●ブルーバックスというと、宇宙論とか量子力学みたいな大きなテーマの本をまず思い浮かべるが、実は「コーヒーの科学 おいしさはどこで生まれるのか」(旦部幸博著)のようなコーヒー好きにとっての名著もあって、意外と守備範囲が広い。コーヒーの味を職人の経験則ではなく、化学的アプローチで語る本は貴重。

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飯尾洋一(Yoichi Iio)

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