June 9, 2008

EURO2008開幕! A組 ポルトガルvsトルコ

欧州選手権2008●EURO2008こと欧州選手権開幕。灼熱のW杯アジア予選から一転して、スイスとオーストリアで開かれるきわめて快適そうでハイレベルな大会へ。なんていうかな、前から薄々感じていたんだけど、ヨーロッパの人たちってワールドカップよりも欧州選手権のときのほうがはしゃいでない? よそ者から見ると、彼らがとても心地良さそうなんすよ。アウトサイダーっていうか異文化すぎる人々がいない分、安心して盛り上がれる、みたいな。これ、ワタシの妄想かなあ。
●しかも今回、そのEUROならではの開放感、安心感がいっそう増している気がする。これはさらに輪をかけて妄想なんだけど、イングランドが予選敗退して参加してないじゃないっすか。でも予選敗退したのはイングランドだけじゃなくて、たとえばスコットランド、アイルランド、ウェールズ、北アイルランドすべて予選敗退している。そう、つまり今回のEUROは大陸勢だけでやってるという超EURO(笑)。
●なんだけど、そんな中で異彩を放っているのは2002年日韓W杯以来久々に国際大会本大会に出場したトルコ。この身内感の高いEUROにおいて唯一「ひょっとしてアジア」感が漂う参加国であり、地理的宗教的にはアジアの予選を戦ってもおかしくない国だろうと考えて、勝手にトルコを応援することに決めた、擬似アジア代表として。トルコがんばれ、優勝してくれ。ていうか、ニッポンもUEFAに入れてくれ、もうヤだアジアの戦い……はっ、いかんいかん、それは違うだろ!
●4年前のEUROはギリシャが優勝してしまった。マンツーマンで激しく守備して。開催国ポルトガルを決勝で破ってしまった、あの空気読めない感。味わい深かった。楽しいサッカーをするポルトガルが、何一つ楽しいことのないギリシャに負けてしまった腹いせに、ワタシは祝、ポルトガル優勝!というエントリーを作った。
●そしてEURO2008、初日にポルトガルvsトルコが。今回は圧倒的にトルコ応援モードで観戦するが、ポルトガルが憎たらしいくらいに巧い。中盤は完全にポルトガルに制圧されていた。トルコにもチャンスはあったので、前半までは決して悪いペースではなかったのだが、後半にペペがディフェンスラインから持ち上がり、ヌーノ・ゴメスと鮮やかなワンツーを決めてゴール。終了間際にも失点して2-0でポルトガルが完勝。同じA組のチェコがスイスに勝ったこともあって、この組は早々に2強2弱の雰囲気が漂ってしまった。いきなりトルコは苦境に。
●これから試合が始まる前に優勝予想を。本命はドイツだろうが、ダークホースはクロアチア。C組にオランダ、イタリア、フランス、ルーマニアと異様に強豪が集中しているので、グループリーグでかなり疲弊するはずで、ここを勝ち抜いたチームは不利。一方A組とB組はスイスとオーストリアという開催国がシードされている分、強豪国が少ない。特にB組はオーストリア、ドイツ、クロアチア、ポーランドという組み合わせなので、みんなドイツが楽をできるだろうと見て、ただでさえ優勝候補のドイツがますます有利に見えてくる。しかも、決勝戦は開催国を含むA組、B組から勝ちあがれば中3日で戦えるのに対して、C組、D組から勝ちあがると中2日という厳しさ。A組、B組は優遇されている。本来開催国に与えられた日程的優位をドイツがおいしくいただくというのは、とてもありうる線に思える。
●でも、同じB組のクロアチアがその有利さを活かすっていう可能性も十分あるんじゃないかと。イングランドを予選で蹴落としたのがクロアチアだ。あっ、も、もちろん、開催国オーストリアが快進撃をしたっておかしくはないですけど。なにしろ前回チャンピオンはギリシャだ。以前、ノーマークのデンマークが優勝したこともあった。オーストリアがウィーンでの決勝のピッチに立っていないとは誰も言い切れない。

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「オマーンvsニッポン@ワールドカップ2010三次予選」です。

次の記事は「EURO2008 B組 オーストリアvsクロアチア」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。