December 9, 2008

「とりぱん」第6巻(とりのなん子)

とりぱん●実は第1巻からずっと楽しみに読んできた「とりぱん」最新刊(とりのなん子著/講談社)。東北の地方都市に住む作者が、庭に設置したエサ台にやってくる鳥たちであるとか、日常の田舎暮らしだとかを描くという、それだけであり何も起きない身辺雑記系なわけであるが、その何気なさが羨望して悶絶するほどの圧倒的に至福な光景であり、この日本が誇るべき鳥マンガを明日生誕100周年を迎えるメシアンに読ませてあげたかったぜー、と思うほど傑作、鳥的に、自然的に、ケダモノ的に。
●これ、第1巻くらいのときは「あー、鳥ってかわいいなあ、おもしろいなあ、でもこんな身近なネタで連載続くんだろか。すぐにネタが枯渇しないか」と思った。もちろん、ワタシはまちがってた。どんどんおもしろくなっている。ネタが増えたから? いやいやぜんぜん。そうじゃなくておそらく作者がマンガ家として腕を上げているから。第6巻は感心したなー。
●なんかオシャレでステキな「エコ」って、あるじゃないっすか、ジャンルとして。そういうのと正反対に位置する、日本のローカルなフツーの生活が描かれているのがいい。特に北の寒さとか。寒いのもヤだし大雪も嫌いだが、あの冬の生活ってすごく豊かに見える。謎。
●ウチの近所の公園に池があって、今カモ類がたくさん来てるんすよ。「とりぱん」読んだら、カモの写真を載せたくなったので載せる、脈絡レスに。
カモかも
●ここはオナガガモ、マガモ、キンクロハジロ、カイツブリなど、いろいろいてかなり楽しい。ガチョウやらノラ猫も。ゴイサギ、カワセミも見かけたな。
●拙著「クラシックBOOK」、しばらくぶりに重版して第6刷。ありがたいことである。深謝。

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