June 4, 2009

永遠の27歳

黒田恭一さんの訃報を耳にして驚いた。親しみを込めてみんな「黒恭さん」とよく言うが、ワタシにとっては「黒田先生」。以前、編集者としてずいぶん先生にはお世話になった。が、20代後半から30代前半だった当時のワタシはあらゆる意味でダメすぎて、一から十まで仕事のことがわかっておらず、せっかくいろいろなことを学ぶよい機会をいただいていたのに、それにまるで応えられなかった。経験も社会性も不足していて、今にして思い返せばもったいないことばかり。
●雑誌のレギュラーのコーナーを担当していたので、当時は先生に飲みに連れて行ってもらうことがよくあった(ワタシは飲まないのだが)。あるとき、年齢の話になって、「自分がもうこんな歳になっているということがとても信じられない」とおっしゃる。「じゃあ、自分の中では何歳のつもりなんですか」と尋ねたら、「27歳。僕は前からずっと27歳のままだね」と答えられた。リアル20代だったワタシからすると黒田先生は当時すでにお年を召した偉い先生なわけで、いくらなんでも27歳はムリありすぎだろうと内心のけぞった。
●なのに、本当はもう71歳だった。それにしても、あまりにも早すぎる。謹んでご冥福をお祈りします。

トラックバック(0)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.classicajapan.com/mtmt/m--toraba.cgi/1181

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「コンサートホール未体験」です。

次の記事は「須栗屋敏先生リターンズ」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ