April 23, 2012

迷走するトリコロール

マリサポたち●それにしても酷いことになっている、マリノス。いまだ勝ち星なし。リーグ戦のみならずカップ戦も含めて10試合やって一度も勝利がないというありさま。今季は初めて本格的に降格争いを戦うことなりそうだと覚悟している。
●そもそもマリノスって強いのか、弱いのか。03年と04年に岡田武史監督の下、Jリーグ連覇を果たしたわけだが、その後がある意味スゴい。2005年から2011年にかけての7シーズンの順位を並べると、9位、9位、7位、9位、10位、8位、5位。つまり昨シーズン、一瞬ACL出場権を争ったものの、ものの見事に毎年優勝とも降格とも無関係な位置に安定している。他クラブから見ると、いるんだかいないんだかよくわからないチームみたいに思われているかもしれない。
●「Jクラブの経営状況~順位と営業費用の相関性」(けしゅんそこっう ~堅守速攻?)という秀逸な考察があるんだけど、大半のクラブは成績と営業費用に相関関係があるのに、マリノスと浦和にはない。リーグ屈指の潤沢な予算を投じて9位を確保してきたのが連覇以後のマリノス。その間、監督は何人も変わっているし、いい選手もたくさん入ってきているわけで(そして出て行くのだが)、監督や選手を変えるだけでこの状況は変わりそうもないことは明らか。昨季「ACLに出場できなかったら辞任する」と啖呵を切った社長はそのまま留任し、なぜか木村和司監督がチームを去ることになった。
●内向きの監督人事、毎年のように契約後に消える外国人選手たち、契約期間が終了すると移籍する有望選手、遠すぎるピッチ。現在の「潤沢な予算で9位」路線は、そろそろ限界に来ている。

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