ドミノ・ピザ
June 13, 2012

オーストラリアvsニッポン@2014年ワールドカップ アジア最終予選

オーストラリア●ニッポン代表のW杯最終予選、オーストラリアvsニッポン。最終予選がこんなに順風満帆に進むなんてことがあっただろうか(いやない)。ここまで2連勝している上に、ライバルのオーストラリアはアウェイのオマーン戦に引き分けて、この日本戦に臨む(彼らはこれが2戦目)。オーストラリアのホームゲームだが、あちらは40度の灼熱オマーンから長距離移動、こちらは移動とはいえ時差を気にしなくてよい南北の移動。試合前のムードとしても、オーストラリアからはあたかも格上のチームと対戦するかのような雰囲気が伝わってくる(みんな日本が勝つといってるけどオーストラリアは強いよ!的な。時代は変わる)。
●でも行ってみたらやっぱりアウェイだった。芝がボロボロに剥げてる。これは先方としては当然の戦術だろう。パスサッカーをすれば日本が勝つ。しかしこれを封じてパワー勝負になればオーストラリアが勝つ。事実、この戦術はきわめて有効で、序盤からオーストラリアが押しまくった。あわやというピンチが連続し、前半を0-0で終えられたのは幸運としか思えなかったくらい。
●ニッポンの先発はケガの吉田に代わって栗原を入れてきた。GK:川島-DF:内田(→酒井宏樹)、栗原、今野、長友-MF: 遠藤、長谷部-岡崎(→清武)、本田、香川(→伊野波)-FW:前田遼一。しかしオーストラリアはケイヒルとかブレシアーノとかシュウォーツァーとか、ホントにメンバーが変わらないというか、世代交代が進んでいないというか。ベンチにキューウェルまで。
●今日はアジア名物、主審劇場。サウジアラビアのカリル・アルガムディ主審がゲームを創出していた。後半10分、ミリガンに2枚目のイエローを出したが、2枚目だと気づかずに出してしまったようで、指摘されて遅れてレッドを提示。この時点で「あ、これは日本からも一人減るかな」とは思った。一人減ったオーストラリアは守りに入り、この後はニッポンが本来のサッカーを取り戻しチャンスの山を築いた。相手陣内深くまで切り込んだ本田の低いクロスに栗原が合わせてゴール。なんと栗原が前の試合に続いて代表2ゴール目。
●しかしその5分後、オーストラリアのコーナーキックの場面で、主審が待ち構えていたかのように内田のファウルを取りPKを宣告。スローで見ても内田は特になにもしていない。試合終了後の会見でオーストラリアのオジェック監督が「内田はファウルをしていない」というありさま。これを決められて1-1。主審が(別の意味で)ゲームをコントロールしていた。この種の「帳尻あわせ」はアジアに限らずいろんなレベルで見られることなので、アジアの特殊事情とは言いたくないが、やるならもう少し狡猾にやらないと。さすがにこれはない。
●これでもニッポンは一人多いのだから、まだ勝点3を狙える状況にはあった。89分、オーストラリアの放り込んだボールに栗原と相手選手が接触、これはオフサイドだったようにも見えたが、主審は栗原に2枚目のイエローを出して、退場。10人対10人。すっかり選手間の間隔が開き、攻めたほうが勝てるという展開になったが、キーパーの好セーブもあって点は入らず。アウェイのオーストラリア戦で引き分けならなんの不満もないはずだが、勝てた試合でもあった。
●ロスタイムにニッポンが直接狙える位置でフリーキックを得た。本田と遠藤がボールをセットして、「さあ、最後のプレイだ」と思ったところで、蹴る前に主審が笛を吹いて試合終了。茫然。ルール上は問題はない。解説の宮本恒靖は「これはサッカーの否定ですね、ダメです」と言い放った。ゲームの見せ場を主審がつぶすのなら、そもそもサッカーはなにを楽しむものなのか、というニュアンスか。笛を吹いてフリーキックを宣告し、さらに次の笛でフリーキックを蹴らせず試合終了を告げる。選手にプレイさせない。なんというポストモダン・レフェリング。

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「EURO2012 C組 スペインvsイタリア」です。

次の記事は「「結論はまた来週」(高橋秀実著)」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ