September 5, 2013

欧州フットボール、今夏の移籍市場が閉じる

●すでに欧州のリーグ戦は開幕しているが、9月2日までは移籍市場が開いていた。まさにギリギリのタイミングで大型移籍が発表されるなど、この夏はドドーンと何発も花火が打ちあがったような感じ。備忘録も兼ねて主だったところを整理。
●移籍金で最大なのは118億円(9100万ユーロ)のギャレス・ベイル。レアル・マドリッドがトッテナムから買った。最終日の発表でびっくりしたのは、アーセナルがレアル・マドリッドからエジルをゲットしたこと。どこのビッグクラブも選手を買うために大金を払うばかりなのに、アーセナルは逆に売りながらイングランドで上位に留まる例外的なクラブ。そのアーセナルがついに65億円(5000万ユーロ)を払った。レアル・マドリッドもベイルにあれだけ払ってなければエジルを売らなかっただろうし、これはアーセナルには吉と出るのでは。
レアルマドリッドのドレッシングルームから。ウソ。●パリサンジェルマンはカバーニのためにナポリに約84億円を払った。モナコはアトレティコ・マドリードからファルカオを78億円で獲得。フランス・リーグは局所的にお金持ち。
●バルセロナはサントスからネイマールを74億円でゲット。普通の年ならこれが最大の話題になりそうなのに、大型移籍が多すぎてかすんでいる。レアル・マドリードはイグアインをナポリに48億円で売り、イスコをマラガから39億円で買っている。ほかにも30億円以上の移籍金が支払われたケースがごろごろある。
●どんなスゴい選手でも契約期間が切れたら、移籍金はタダ(基本的に複数年契約を途中で解除するからお金がかかる)。CSKAモスクワの本田圭佑は1月になれば契約が切れるので、冬のマーケットで移籍金ゼロでどこでも獲得可能。あと数カ月でタダになる選手なので、ACミランは簡単に本田を手に入れられるはずだったが、結局CSKAがこれを拒んだために、ミランは代わりにレアル・マドリッドで居場所のなくなりつつあったカカを手に入れた。CSKAはお金持ちなんすよね。本田を売るよりも、使い切って無料で放出するほうがいいという発想なわけで。お金のないクラブだったら、昨年までに売っていた。一昔前と違って、お金持ちのクラブが主要三大(いや四大かな)リーグ以外にもたくさんあるから、ステップアップのための道のりが複雑になってきている。
●この夏はJリーグから欧州への移籍がほとんどなかった。ワールドカップ前のシーズンの移籍は損っていうこと?

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