ドミノ・ピザ
August 21, 2015

20周年と10周年

●本日は当サイトCLASSICAの開設記念日。ちょうど本日で20周年を迎えた。20年前といえば、まだ商用ウェブサイトなどというものがほぼなく、大学の研究室と一部個人サイトが日本語ウェブを形成していたというインターネット黎明期。当時、勤め人だったワタシは夏休みの三日間ほどを費やして、まだきわめてシンプルだったHTMLの書き方を書店にあった参考書で学び、ほんの数ページからなるサイトを作って公開した。ほんの思いつきで突発的に夢中になって作ったものが、形やスタイルを変えつつも20年も続いてしまったのだからわからないもの。
●しかし個人制作のウェブサイトなどというものはとうにピークを過ぎている。ブログ的なコンテンツも今ならSNSで展開する方がはるかに手っとり早いし、ネット上のプレゼンスもずっと容易に得られる。ただ、唯一決定的に違うのは、自分のサイトは自分のもので、自分が続ければ続くし、止めれば終る。SNS上のものは(感覚的には)中身は先方のもので、先方がサービスを止めれば終るし、先方が三角のものを四角にすると決めれば四角になる。その辺の感覚がだいぶ違っていて、なので自分でサーバーを借りて、自分でCMSをインストールして、自分で記事を書くデジタル小作農みたいな感じになってるわけだ。もっとも、技術的なところはもう自分でやる余力がないので(以前は多少は関心があった)、本音をいえばアウトソースしたいんだけど、個人サイトとしてはそれもなあ……。
●もうひとつ、個人的なことでいえば、先日、独立10周年を迎えた。つまり、会社を辞めて個人事業主となって10年が経過した。この10年間は驚きの連続で、その濃密さはとても一言では語れない。まだ10年とは。以前は一年は年々短くなると感じていたのに、今はかなり長い。10年前の時点でもそれなりに社会経験を積んだつもりだったが、同じ世界を別のサイドから見ることになったら風景が一変した。なんというか、編集者/企画者/出版社/依頼者サイドに立つのと、著者/請負者サイドに立つのとでは、こんなにも同じ事象が違って見えるんだ、みたいなことかな。まあ、どっちにしても、井の中の蛙が向いてる方角を変えた程度の狭い世界での話なのは承知してる。
●たいていの仕事はそうだろうけど、自分一人でできることなんてささいなことなので、しかるべきタイミングでしかるべき方々と出会えていることに感謝するほかない。社交性ゼロの人間なのに。そのありがたみは心に刻んでおきたい。

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「「ソーラー」(イアン・マキューアン著/新潮社)」です。

次の記事は「アットホーム presents N響 Special Concert」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ