August 26, 2015

ドルトムントの香川真司が今季リーグ戦初ゴール

●録画でFCインゴルシュタットvsボルシア・ドルトムント@ブンデスリーガ。昨シーズン、一時はまさかの残留争いにまで巻き込まれたドルトムントだが、今季は監督をクロップからトゥヘルに交代して、出直しのシーズンに。選手に大幅な入れ替えはなかったものの、はたして香川真司はポジションを獲得できるのかと案じていたが、がっちりとトップ下のポジションを確保している模様。香川は三日前のヨーロッパリーグ予選から引き続いて先発。フィジカル・コンディションも非常によさげで、完全に中心選手のひとりになっている。
●香川のゴールは後半39分の3点目。ペナルティエリア直前で右サイドからパスをもらい、背後からのディフェンスを背中でブロックしながら中に切れ込み、前方に詰めてきたディフェンスの股の間を抜いてゴール隅に流し込むというテクニカルなゴール。ドイツの屈強なディフェンス陣と当たり前に渡りあえるのがスゴい。試合を通じてのボールタッチ数も多く、ロイスらチームメイトとの連携もスムーズ。
●トゥヘル新監督がどんなサッカーを目指すのかは気になるところ。マインツでは岡崎慎司に活躍の場を与えてくれた。1973年生まれの若い監督で、選手としては2部リーグまでの経験しかなく、20代前半に引退して指導者の道を目指したという今風の戦術家タイプ。この試合は昇格組のインゴルシュタットが相手とあって、ドルトムントがポゼッションで圧倒していたが、クロップに似たタイプなのかなという印象を受けた。クロップは「ゲーゲンプレス」、つまり攻撃時に相手陣内でボールを失った際に、そこで守備陣形を整えるのではなく、逆に強烈なプレスをかけてボールを奪い返そうというスタイルで一世を風靡した。トゥヘルも同様の積極的なプレスを求めるタイプっぽい。強豪相手の試合での戦いがどうなるのかが楽しみ。今のところ選手を固定して戦っているが、90分を通してのハードワークが前提となるとコンディション的に選手の負担は大きいはずなので、どこかで攻撃の選手はローテーションさせていくつもりなのかも。

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