December 4, 2015

ルネ・マルタンを囲む意見交換会

●3日は東京国際フォーラムで「ルネ・マルタンを囲む意見交換会」。来年のラ・フォル・ジュルネを見すえて、マルタンさんの構想が語られた。音楽関係者のみによる比較的少人数の内輪の会といった趣旨。
●で、次回のテーマは「自然」(ナチュール、ってなるのかな?)。年が明けるとまもなくナントのLFJなので、マルタンさんよりナントでの企画内容があれこれと語られ、そのうちの多くが東京でも実現することになるんだろうなと思うと期待感が高まる。だってこのテーマは鉄板でしょう。たとえばナントのプログラムとして、「四季」に関する曲としてヴィヴァルディや、ヴィヴァルディを再構築したような現代作品、チャイコフスキー、グラズノフ、ピアソラ、フィリップ・グラス(ヴァイオリン協奏曲第2番「アメリカの四季」)等々。あるいは自然界を構成するものとしてルベルの「四大元素」他。武満作品もたくさん自然に関する曲があるので、ナントでは15曲前後演奏されるんだとか(ちなみにアジアからはほかに細川作品、タン・ドゥン作品も)。
●「田園」をテーマとして、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」と、これに先立つ性格交響曲としてよく曲目解説なんかに出てくるクネヒトの交響曲「自然の音楽的描写」(たぶん東京でも演奏してくれるだろうから実演で聴ける貴重なチャンス)とか。あとは「夜」「風景」「聖典と自然」「動物」といったあたりが主だったサブテーマ。「鳥」だったらレスピーギもあればメシアンもあるし、ラウタヴァーラもハイドンもある、といった調子。どれくらい東京でも(あるいは東京以外の日本のLFJでも)できるのかはともかく、このテーマならおもしろくならないはずがない。「みんなが知ってる曲」にも「コンサートゴアーが喜ぶ曲」にもどっちにもネタが豊富にあるし、曲とテーマの関係性がおおむねわかりやすい。前回は「パッション」だったから、いちいち「パッションっていうのは情熱でもあり受難曲でもあり……」みたいな前置きが必要だったけど、「四季」とか「鳥」だったらすっきり明快。ファミリー層にもぴったり。
●あとメイン・ビジュアルが明るくて安堵した(前回のは暗くて悲しかった……)。日本の5月にふさわしい。これは新海誠監督のアニメーション映画「言の葉の庭」で美術背景とポスターを担当した画家の四宮義俊氏の作品で、マルタンさんたっての希望で実現したのだとか。

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