February 16, 2018

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018「モンド・ヌーヴォー ~ 新しい世界へ 」記者発表

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018 記者発表
●16日はラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018「モンド・ヌーヴォー ~ 新しい世界へ」記者発表へ。今回より名称がラ・フォル・ジュルネTOKYOと改まり、有楽町の東京国際フォーラムと池袋の東京芸術劇場で開催されることになった。主催もこれまでの東京国際フォーラムから、KAJIMOTO、東京国際フォーラム、豊島区、三菱地所の四者からなるラ・フォル・ジュルネTOKYO運営委員会に変わることに。ロゴも一新。バージョンアップされたLFJだが、基本的なスタイルはこれまでと変わらない。これまでと同様、低料金、短時間のプログラムが朝から夜まで各会場で並行して同時開催される。開催期間は5月3日から5日までの三日間。
●で、まずなによりも有楽町と池袋の2拠点ができたのが大きな変化。両者は決して近いとはいえないが、地下鉄有楽町線一本で結ばれ、ともに駅に直結しているので交通の便はいい。駅から駅までは19分ということだが、実際に人混みのなかを移動して何分を見ればいいのかは悩みどころ。ホールtoホールでの所要時間はどれくらいだろうか。池袋では東京芸術劇場のコンサートホール、シアターイースト、シアターウエストが使用される。コンサートホールはおなじみの2000人クラスの大ホール。LFJでは音響的にもっとも条件のよいホールになるはず。シアターイーストとシアターウエストはともに約270席のコンパクトな会場。一方、有楽町の東京国際フォーラムではホールA、ホールC、ホールB7、ホールB5、ホールD7、会議室のホールG409が使用される。池袋と有楽町では客層の違いが若干考慮されているようで、池袋のほうが若いお客さん向けのプログラムが多めなんだとか。
●さて、今回のテーマは「モンド・ヌーヴォー ~ 新しい世界へ」。これはもともと「エグザイル(亡命)」というコンセプトだったものを、ポジティブな言い方に改めたもの。さまざまな理由で祖国を離れて移住した作曲家たちが主役となる。その背景には戦争だったり革命だったり、あるいはより大きな成功を求めての移住だったりと、いろんな理由がある。また精神的な意味での移住/亡命といったようなものも含まれている模様。テーマからして必然的に19世紀末から20世紀にかけてアメリカに渡った作曲家が多くなるわけだが、例年以上にクラシックにとどまることなくジャンルを超越したアーティストたちが大勢招かれており、これまでのLFJでも一二を争うほどの刺激的なプログラムが組まれていると思う。このブログでの先日からのナント・レポートでもお伝えしたように、珍しい作品や未知のアーティストがいっぱい。
●もちろん、その一方で、ドヴォルザークの「新世界より」を筆頭に、親しみやすい名曲もふんだんにある。「0歳からのコンサート」も毎日あって、ファミリーや仲間たちといっしょに万人が楽しめるフレンドリーな音楽祭であることもまちがいない。この音楽祭はカフェテリア方式の音楽祭。自分好みのメニューを作ってハシゴするのが吉。
●さて、発表されたタイムテーブルとにらめっこして作戦を練ろうか。

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