May 1, 2019

J1リーグ第9節 マリノスvs鹿島 罠にハマって高笑い

●もしこの日、負けたら海に向かて「バカヤロー!」って叫んでしばらくJリーグのことを忘れようと思っていたのだが、なんと、天敵の鹿島相手に逆転勝利するとは。おもしろいじゃないか、Jリーグ! と手の平を返す。
●とはいえ、この試合、実はあまり喜んではいられない。ポステコグルー監督の特殊戦術では、内容の良し悪しと結果が結びつかない試合が多いのだが、鹿島戦もそんなゲームだったと思う。マリノスはこの日もリスキーなハイラインを敷いて、徹底的にポゼッションを高めて、パス交換の回数を増やし、攻撃の選手のスプリント回数の多いサッカーを展開。鹿島相手に69%ものボール支配率。スペクタクルだ。前半11分、あっさり安西に先制点を奪われたが、その後は攻め続け、後半24分、仲川が右サイドから細かいステップでカットインして左足を振り抜いてファーサイドへシュートを打って同点ゴール。これは得意の形。さらに後半37分、後方からの浮き球のパスに抜け出したマルコス・ジュニオールが非常に浅い角度からキーパーのクォンスンテのニアサイドをぶち抜いて逆転ゴール。スーパーゴールだ。
●が、これは2点とも個の力で奪ったゴール。これらゴールが生まれる前は、これだけ支配率が高いにもかかわらず、枠内シュートがどれだけあったのか、思い出すのが難しいほど。とにかくシュートまで持ち込めない。同点に追いつくまでは完全に鹿島のポステコグルー対策にはめられた形で、強固な守備ブロックに跳ね返されては、ボールを奪われてカウンターからピンチの連続。結局のところ、ボール支配率が高いということは長時間ボールを持っているということであって、それは等しく相手の守備ブロックが完全にできあがっているということ。それを破れないのなら、ボールを保持する意味がない。本質的にこの戦術は矛盾を内包しているのでは……と疑心暗鬼になったところでの同点ゴール、および逆転ゴールだった。
●いいようにポステコグルー監督の実験台にされている感もあるのだが、まあ、勝ててよかった……ホントに(ウルッ)。ありがとうー、ポステコグルー!(←好きなのか嫌いなのかどっちなんだ)。マリノス側のみメンバーを書いておくと、GK:朴一圭-DF:和田拓也、チアゴ・マルチンス(→ドゥシャン)、畠中、広瀬-MF:喜田、天野、三好(→ 扇原)-FW:仲川、マルコス・ジュニオール(→李忠成)、遠藤渓太。
●平成が終わり、元号は令和に。といっても街は特にいつもと変わらず、言われなければ元号が変わることにも気づかないほど。昭和から平成に変わったときと違って、崩御による改元ではないので、世の中が自粛ムード一色に染まることもない。平成になったときに妙に記憶に残っているのは、ウエディング企業が展示していた新郎新婦のマネキン人形が喪服に変わったこと。

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