October 1, 2019

J1リーグ 第27節 ベガルタ仙台vsマリノス ~ 痛恨のドロー


●リーグ戦で3位のマリノスはアウェイで仙台戦。DAZNで観戦。リーグ戦では3連勝しているものの、ミッドウィークに天皇杯で鹿島相手に完敗して臨んだリーグ戦。マリノスはケガからGKの朴一圭、サイドバックの高野遼が復帰して先発、中盤では出場停止の喜田に代わってヴェルディから移籍してきた渡辺皓太が先発。両サイドバックは高野遼と松原健が務めていたが、ほかにティーラトン、広瀬陸斗、和田拓也もいて競争が激しい。前線は今回もノートップ方式で、右にエリキ、中央に仲川、左にマテウス(名古屋からローン)と3人のウィンガーが並ぶ。トップ下にエースのマルコス・ジュニオール。
●序盤からマリノス・ペースで、いつものようにハイラインを敷き、ボール・ポゼッションを高め、多数のパス交換からスペースを作り出して攻める。前半21分、さっそく理想的な展開で先制点。左サイドの高野遼のクロスから、本来は逆のサイドバックの選手である松原健が中央で決めてゴール。攻撃時に逆サイドのサイドバックが中央に入るという、最近流行の攻撃的なスタイルが実を結んだ。仙台は長身の長澤が利いていて、高さの勝負になると脅威。
●早めにマリノスが追加点を取っていれば、まったく違った展開になっていたはずだが、後半、試合が進むにつれてマリノスの攻撃の質が落ちてゆく。前線でボールを持っても攻撃のアイディアが不足していて、攻めきれずにボールを奪われてカウンターからピンチを招くことがしばしば。ミスが増え、前線が守備で疲弊してしまう。ポステコグルー監督は選手を交代して前線を活性化しようとするが、むしろ次第に仙台のチャンスが増えてゆく。後半44分、ついに永戸勝也に同点ゴールを決められてしまった。仙台のハードワークに屈した形。1対1
●たまたま上位2チームがともに引き分けだったのに、差を詰められず。下との差が詰まってしまった。正直なところ、もっと上を狙えるほどの強さは感じない。ポステコグルー戦術はエキサイティングだが脆い。戦術的なリスクによって失点したのではなく、力負けしての失点だったので、監督は相当に不満だったはず。

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