March 24, 2020

無観客公演と無観客試合と「タッチ」

●無料開放中のベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホール、最後のライブは3月12日のラトル指揮によるバルトークの「管弦楽のための協奏曲」他。この公演は無観客で中継された。「管弦楽のための協奏曲」を聴いたが、ラトルが指揮台に立っていると一瞬、彼がシェフだと錯覚してしまう。一番フルートはパユでもデュフォーでもなく、ミヒャエル・ハーゼル。ファゴットの女性はだれなんだろう。気合の入った演奏で途中から無観客であることを忘れてしまったが、ラトルが両腕を大きく開き、終楽章のコーダが壮麗に閉じられた後、なんの反応もないことに虚を突かれる。ラトルは小声でオーケストラのメンバーにメッセージを告げ、そのあとは割とあっさりと解散。なんだか残酷な場面を目にしてしまったような気分になる。
●もうひとつ、映像ストリーミングサービスといえばDAZNも大変だ。なにしろあらゆるスポーツで試合が行われていない。サッカーの最新の試合は(練習試合を別とすれば)3月13日のヨーロッパリーグで、フランクフルト対バーゼルのハイライトが置いてある。こちらも無観客試合。フランクフルトは鎌田大地と長谷部誠のふたりの日本人選手が先発するも、次々と失点して0対3。観客がいないので、マイクが拾うのはベンチからの声ばかり。トレーニングを見ている気分にしかなれないし、選手もふだんと同じ熱でプレイできるはずがない。たとえ世界中に中継されていても、客がいないプロスポーツは成立しないと実感する。
●なんにも試合がないのにDAZNと契約していても意味はない。ないけど、当面解約する気はない。スポーツ一覧を眺めると、サッカー、野球、モータースポーツ、バスケットボールなどと並んで、アニメがある。はっ、アニメ? 「タッチ」の第1話から第101話まで、ずらりと公開されていた。そうかー、その手があったか―。今、見るべきはメッシでもなく、モハメド・サラーでもなく、浅倉南だ!?

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