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August 21, 2023

マリノスvsFC東京 渡辺皓太のスーパーミドルで勝利 J1リーグ第24節

●久々にJリーグの話題を。週末のマリノスvsFC東京をDAZNで観戦。この試合は兄弟対決みたいなもの。マリノスの監督は前監督ポステコグルーのオーストラリア時代の右腕、ケヴィン・マスカット。一方、FC東京の監督はポステコグルーのマリノス時代の右腕、ピーター・クラモフスキー。ともにポステコグルーの薫陶を受け、アタッキング・フットボールの哲学を持つ者同士の対決。そして、師匠ポステコグルーはといえば、マリノスからスコットランドのセルティックに移り、さらに今季からはイングランドのトッテナム・ホットスパーを率いるという大出世。アジア(日本も豪州も含む)から欧州のビッグクラブへと羽ばたいた。
●で、マリノスだが、ただでさえ薄くなった選手層が、マルコス・ジュニオールや藤田譲瑠チマの移籍でさらに薄くなり、おまけに絶対的主力のエウベルが出場停止。キーパーも一森不在でバックアッパーの飯倉が先発(オビはベンチ入り)。エウベルの代役に宮市亮先発。FC東京では元マリノス仲川輝人の先発がうれしい。試合は序盤から引きしまった展開で、前半はおおむねマリノスが試合をコントロール。こぼれ球から永戸勝也の技巧的なループシュートで先制、しかしカウンターからディエゴ・オリヴェイラに決められて前半は1対1。後半に入ると東京がゲームを支配する時間帯が長くなり、終盤はマリノスが走り負けている感があった。東京のシュートがバーやポストを叩く場面があり、負けていてもおかしくない展開だったが、アディショナルタイムに入ったところで、渡辺皓太の地を這うようなミドルシュートが炸裂、2対1で勝利した。このシュートはすごすぎる(上のハイライト映像で見てみて)。渡辺皓太、ぱっと見は目立たないが、技術が高く、ハートも強い。ゴールパフォーマンスでボールをシャツの下に入れてみせたのは、現在、奥さんが第3子を妊娠中だから。まだ24歳。偉大だ。
●ところでマリノスは途中出場で待望の新戦力、ナム・テヒがデビュー。32歳のベテランで韓国代表歴もあるようなのだが、Kリーグ経験はなく、長年カタールで活躍してきたという選手。となると、いかにも年俸が高そう。やはり年俸の高そうなマルコス・ジュニオールを放出したから獲得できたのかも。マリノスのスタイルに適応してくれますように。