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January 23, 2024

アジアカップ2023カタール大会 グループリーグ第2戦 イラク代表vsニッポン

●少し日が経ってしまったが、アジアカップ2023カタール大会、なんと、グループリーグ第2戦で日本代表はイラクに完敗してしまった。そして同グループのインドネシアがベトナムに勝利したため、これでニッポンの1位通過は消滅。2位通過をかけて第3戦のインドネシア戦に臨むことに。
●スコアはイラク 2-1 ニッポン。会場にはイラクサポーターがぎっしり。圧倒的なアウェイの雰囲気のなかで、序盤からイラクが猛然と押し込んできた。その勢いを受け止めきれず、前半5分、左サイドからのクロスをGK鈴木彩艶がパンチングでクリア、しかしこのボールがゴール前に走り込んだアイメン・フセインの目の前に。頭で決めてイラクが先制。この少し前にも鈴木はキャッチできそうなところをセーフティでパンチングで弾いた場面があった。前の試合でもセーブもフィードがよくなかったが、この日も大一番に対する経験のなさが露呈した形。といっても、今大会、国際経験豊富なキーパーはひとりもいないのだが……。
●しかもイラクは先制しても手をゆるめない。ニッポン相手に引いて守る気などさらさらない。強靭なフィジカルを武器にダイナミックなプレイを連発、前半終了間際に左サイドを駆け上がったアルハッジャージがクロスを入れて、伊藤洋輝の前に走り込んだアイメン・フセインがまたも頭で決めて2点目。シンプルだが力強い攻撃。ニッポンはいちばんよくない時間帯に追加点を与えてしまった。後半、イラクのプレッシャーが弱まったものの、ニッポンは交代選手が流れを変えることができず。逆にイラクは終盤に5バックに変更して手堅く試合を進めた。アディショナルタイムにようやくコーナーキックから遠藤が1点を返したが、すぐに笛が鳴って完敗。
●ニッポンの布陣とか選手起用とか、いろいろ言われているが、率直に感じたのはイラクは強いということ。もともとアジア王者の経験もあり、現ガルフカップ王者だけあって、個の能力も高ければ、戦術的な練度も高い。少なくともアウェイでは、ニッポンが負けてなんの不思議もないくらいのレベル。つまり、ニッポンが近年ぐんぐんと強くなったと思っていたら、その間にイラクもベトナムもぐんぐんと強くなっていた。ニッポンがドイツやスペインを破ったように、イラクにもドイツやスペインを破る地力はあると思う。もうアジア全体の水準が上がった。開幕前、ニッポンはアジアカップに欧州組のベストメンバーをそろえなくてもいいじゃないかという論調があったが、2試合を戦ってみて、そんな議論が傲慢以外の何物でもないことがよくわかった。
●メンバーを書いておこう。久保が先発起用された。GK:鈴木彩艶-DF:菅原、谷口(→冨安)、板倉、伊藤洋輝-MF:守田(→旗手)、遠藤航-伊東(→ 前田大然)、南野、久保(→堂安)、-FW:浅野(→上田)。だれが出ようが、この日のイラクに勝てた気がしない。
●昨日はApple表参道でApple Music Classicalのプレス発表会があった。その話題はまた明日に。