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April 26, 2024

ともに前半で退場者が出た五輪最終予選のU23カタール対ニッポン、ACL準決勝のマリノス対蔚山現代

●今週はミッドウィークにサッカーの国際試合が続いた。どちらもライブ配信では観れなかったのだが、奇しくも前半40分頃に退場者が出て延長戦に入るという展開がまったく同じ。



●ひとつはパリ・オリンピックの最終予選を兼ねたU23アジアカップ準々決勝、U23カタール対U23ニッポン。開催地がカタールなので完全アウェイ。これに勝たないとニッポンは五輪に出場できないのだが、近年、カタールはもはやアウェイで勝てる気がしない相手。久々に五輪出場権を逃すかも、と思っていた。が、1対1で迎えた41分にカタールのゴールキーパーがラフプレイで退場。これで楽になったと思いきや、ひとり少ないカタールが2点目を奪ってリード。その後、ニッポンは2対2に追いつくが90分で決着がつかず延長戦へ。さすがにひとり少ないカタールに余力はなく、延長戦でニッポンが2ゴールを奪って勝利。オリンピック出場に王手をかけた。でも、前半にひとり減ってもカタールはこれだけ戦えるのだから、本当に強い。



●もう一試合はアジア・チャンピオンズリーグの準決勝第2戦、マリノス対蔚山現代。先週のアウェイゲームでは韓国の蔚山が1対0でリード。よく1失点で済んだなという内容だったが、ホームでのマリノスは別のチームのように躍動した。前半30分までに植中朝日、アンデルソン・ロペス、植中朝日と立て続けに3ゴールを奪った。が、ここからがカオス。蔚山に1点奪われた後、前半40分にセンターバックの上島にレッドカードが出されて、PKまで与えてしまう。これを決めて蔚山が2点目。2試合の合計得点が3対3になり、あとはひとすらマリノスが耐え続けた。延長に入っても耐えきって、PK戦に。なんとこの試合、蔚山は43本のシュートを打った。しかも枠内シュートが26本! シュート練習かというくらいに打たれまくったが、マリノスのキーパー、ポープ・ウィリアムはPKを除けば1失点しかしていないわけで、鬼神の働き。J1での実績が乏しい選手だったが、マリノスに来て大ブレイクした感がある。
●PK戦もすごかった。マリノスも蔚山も4人目まで全員が成功して、蔚山の5人目をポープがスーパーセーブ。マリノスは5人目でエドゥアルドが決めて決勝進出。現在のリーグ戦の勢いを考えれば、マリノスのACL決勝進出は驚きだろう。決勝の相手はUAEのアル・アイン。アル・アインは西地区の準決勝で、ネイマールらスターを擁するサウジのアル・ヒラルを破った。