●作品さえ鑑賞できればいいというガチ勢ではないので、混雑していそうな展覧会は避けてきた。ぎゅうぎゅうの人が横並びになって進むベルトコンベア鑑賞はぜんぜん楽しくない。となると、ゴッホとかモネは諦めるしかないわけだ。全時間帯で混雑必至。なので、東京都美術館のゴッホ展は見送るしかないな~、と思っていたのだが。
●おそらく美術展でいちばん空くのは金曜日の夜間開館。そこで、この夜間開館の時間帯を狙って行ってみた。金曜夜は演奏会の率も高いのだが、なんとか機会を作って訪れてみたところ、これならぎりぎりセーフかなという程度の混み具合。正解だったと思う。いや、夜間開館でもこんなに人がいるのかと驚くべきかもしれないが……。上は「画家としての自画像」。すごい色彩感。撮影はすべて禁止なので、これは拾い物。著作権はもちろん切れている。
●こちらは「耕された畑(畝)」。畝がウネウネとうねっているだけではなく、青空もウネウネとうねっている。すごい迫力。
●こちらは「農家」。すべてがウネウネとうねっている。これも好き。この展覧会、「家族がつないだ画家の夢」と副題にあるように家族がテーマになっていて、展示にストーリー性があるのが吉。ゴッホの弟テオの妻ヨーの活躍ぶりがすごい。ゴッホの作品は30点強で、関連する他の画家の作品もけっこう多いのだが、そこも含めて楽しめる。