News: 2005年1月アーカイブ

January 20, 2005

寒い日は冬眠が一番だねっ!

●寒い日が続きます。Tシャツ腹部のぴょん吉が寿司を食わせろとうるさいので、そろそろ冬眠に入ろうかと思います(ウソ)。
●今日発売の「レコード芸術」2月号に掲載された西村朗対談シリーズ「作曲家の現在~吉松隆2」は必読。抱腹絶倒かつ実に味わい深い。ワタシゃあまりにもおもしろいので3回くらい繰り返して読んだ。西村氏と吉松氏はもともと仲良しだから、対談っていっても自然体になるのは無理もないが、それにしても日本を代表する作曲家でありながらこのかつてないテンションの低さはどうだ。これ読んで感動して尊敬の念を深める人がきっと続出。だって、作曲という創作活動を語った上でたどり着く50歳からの人生の理想が「隠居」っていう結論なんすよ(笑)。偉大だ。
●(吉松氏が「鉄腕アトム」の仕事などである程度お金をもらって音楽の仕事をできるようになった、という話題に続いて)

吉松 金をもらって書くということを20代、30代で一度やったらもう戻れないだろうね。
西村 それはそうだろうな。
吉松 本来、そうやってお金をもらったら、それ相応のものを次から次へと書くというのがプロの作曲家なんだろうけど、僕はプロの作曲家として過ごしたことはそれまで一度もなかったからね(笑)。
西村 今や完全にプロになったんだよ。
吉松 だから、困ったなあという状況なのよ(笑)。

 20代、30代でお金もらってやったらもう戻れないって、どんな仕事だよっ!(笑)
●作曲活動における自己模倣の話なんかも興味深かった。モーツァルトやハイドンは作品が蓄積されていくんじゃなくてその都度その都度の機会性が高かったから、いくらでも自己模倣できたんだろうなあ、と一瞬思ったが、よく考えたら現代でも自己模倣が創作のベースというのはフツーによくあるんだった。

January 16, 2005

寒くてもテレビがあれば

●やれやれ、ひでえ天気だよ、東京は。しかも寒い。
●NHK-BS2金曜深夜の「クラシックロイヤルシート」はリセオ劇場公演のジョルディ・サヴァール指揮のモンテヴェルディ「オルフェオ」。カッコよかったなあ。指揮しているサヴァールを映像で見たのは初めてのような気がするのだが、音楽から想像していたほど奔放な雰囲気ではなくて、案外キリリと凛々しく生真面目な風であった。
●で、「オルフェオ」の後、「作曲家の横顔・ヘンツェ」としてハンス・ヴェルナー・ヘンツェのドキュメンタリーが放映されていた。ド深夜だったので眠気に負けてしまい、内容はさっぱり頭に入らなかったのだが、ヘンツェが一ついいことを言ってくれた。戦う爺さん、味わい深いっす。

少数派に属する人間は常に警戒を怠ってはならない。(ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ)

 メモしておこう。

January 8, 2005

モーツァルト最後の肖像画?

モーツァルト最後の肖像画●「モーツァルト最後の肖像画?見つかる」(ベルリン6日時事)。ミュンヘンの宮廷画家ヨハン・ゲオルク・エトリンガーの作という肖像画がベルリンで公開されるのだが、これが死去する前年のモーツァルトなのだそうだ。ううむ、これがモーツァルト? これまでの有名な肖像と比べると、「冴えないオッサン」感が滲み出ていて(といっても34歳くらいなわけだが)、少しイメージが違う。しかしよく見れば目元のあたりなどはランゲの有名な横顔とそっくり。やっぱりモーツァルトなんすね。もうちょっと天才のオーラが出てると嬉しいんだけど。ランゲの絵みたいに。

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