News: 2007年4月アーカイブ

April 28, 2007

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ逝去

ロストロポーヴィチ追悼●帰宅したらロストロポーヴィチの訃報が。→ asahi.comCNN.co.jp。オイストラフ、リヒテル、ロストロポーヴィチ……。旧ソ連が生んだ大音楽家が次々といなくなっていく。というか、「大音楽家」と呼ばれるタイプの人そのものがいなくなっているのかもしれない。「昔の音楽家のほうが今よりスゴかった」式の論法は好きじゃないんだけど、まったく。
●リヒテルとオイストラフにはブリュノ・モンサンジョンが撮った映像ドキュメンタリーが残っている。ではロストロポーヴィチには、というとアレクサンドル・ソクーロフが撮っている。現在たまたま映画館で上映中なのだが、「「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」。これから見る。ソクーロフは、イッセー尾形が昭和天皇を演じたあの「太陽」の監督だ。

April 20, 2007

呂場耳子、最後のお願いにやってまいりました!

お騒がせしてご迷惑をおかけしております●ありがとうございます、ありがとうございます、最後のお願いにやってまいりました、このたび区長選挙に立候補いたしました、呂場耳子です。区民の暮らしを守ります、税金の無駄遣いを止めさせます、ありがとうございます、ありがとうございます、区民のみなさんの声をしっかりと受け止めます。ありがとうございます、ありがとうございます、住民税の増税、区民サービスの低下、福祉の切捨て、こんな悪政にはもうガマンができません。憲法9条改悪に断固として反対し、区民の安全を守ります。平和憲法は日本が世界に誇るべき財産です。区民にとって、平和以上に大切なものがあるでしょうか。呂場耳子は平和を守ります。では、ここで平和のために歌います。ヴェルディ作曲、オペラ「運命の力」より、アリア「神よ、平和を与えたまえ」。

♪ Pace,pace mio Dio! Cruda sventura....

ありがとうございます、ありがとうございます、区民のみなさんの暮らしを守ります、平和を守ります。近年、近隣諸国との緊張関係が高まってきていることは大変残念なことであります。まずわたしたちが守るべきは、憲法9条であり、平和であります。しかしながら、有事の際に区民のみなさんを守るのも区の大切な役割と考えております。この何よりも大切な平和を守るためであれば、呂場耳子はいかなる犠牲も厭いません。必ずや、勝ってみせます。平和を勝ち取ります。では、ここで歌います。ヴェルディ作曲、オペラ「アイーダ」よりアリア「勝ちて帰れ」。

♪ Ritorna vincitor!... E dal mio labbro....

ありがとうございます、ありがとうございます、区民のみなさんの平和を守ります、平和の尊さを子供たちに伝えて行く、それがわたしたち大人の義務です。平和が脅かされるとき、私たちは勇気を持って戦わなければなりません。そして、もしも区民の平和が踏みにじられるようなことがあったとき、わたしたちはその悪意を決して許しません。目には目を、歯には歯を、呂場耳子は平和のために怯むことなく敵に報復をいたします。歌います、モーツァルト作曲、オペラ「魔笛」より夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」。

♪ Der Hoelle Rache kocht in meinem Herzen....

ありがとうございます、ありがとうございます、区民の暮らしと平和を守る、区長選挙に立候補いたしました呂場耳子です。どうかみなさん大切な区政のために日曜日は選挙にお出かけになってください。そして、平和のために、区長にこの呂場耳子を選んでください。呂場耳子、呂場耳子です。投票用紙には呂場耳子とお書きください。ありがとうございます、ありがとうございます、呂場耳子、呂場耳子、それでは最後に歌います。プッチーニ作曲、オペラ「ボエーム」より「私の名はミミ」。

♪ Si. Mi chiamano Mimi, ma il mio nome e Lucia....

 

April 17, 2007

もっと知りたい!クラシックガイドブック

もっと知りたい!クラシックガイドブック●おっと、もうとっくに書店に並んでいたのだった、「もっと知りたい!クラシックガイドブック」(ヤマハミュージックメディア)。巻頭インタヴューが茂木大輔氏と福士誠治さん(ドラマ「のだめ」の黒木クン)っていうことからもわかるように非ヲタ系向けクラシック誌。特集記事「クラシックをもっと楽しむための10+1のギモン」のページをお手伝いさせていただいた。マンガを描いてくださっているのはブログ「こぐまノート」でおなじみのこやまけいこさん。おもしろいっすよ~。
●巻末に楽譜付き。モーツァルト「2台ピアノ」抜粋とかドビュッシー「喜びの島」抜粋みたいな「のだめ」曲もあれば、ホルストの「木星」ピアノ編曲あり、なぜかスコアの抜粋で「ボレロ」や「ラプソディ・イン・ブルー」もあったりでバラエティに富んでいる。楽譜ページ以外は全部カラーだし、全体的に楽しげな雰囲気なのが吉。
●東京者向け一口情報。早稲田松竹で映画「敬愛なるベートーヴェン」公開中。20日までなので見逃した方はダッシュ。この映画館はいつも二本立てで、併映は「フランキー・ワイルドの素晴らしき世界」。知らんなー、それ、と思って紹介記事を読んだら「聴力を失った天才DJ」の話だった。それでベートーヴェンと組んだのかっ!

April 13, 2007

「神童」(さそうあきら)

神童●もうすぐ映画「神童」が公開されるので、その前に原作のコミック版「神童」を。これもクラシック音楽マンガということで、映画化より前に読んだけど、物語の王道を行く傑作。日頃マンガ読まない人間がナンだが、音楽マンガの最強傑作と称えたい。
●主人公は天才ピアニストである小学生の成瀬うた、そして音大浪人生である菊名和音(通称ワオ)。一方は天然の天才、生まれながらの音楽家、もう一方は耳だけはいいんだけど周囲の誰も才能を認めていないフツーの浪人生、凡才。アマデウスとサリエリの関係を一瞬思い起こすんだけど、こちらは少女と若い男という組合せであり、しかも年齢設定の妙味もあって、物語が多層的に展開する。読後に「あー、良質な物語を読んだな」という充足感があってグスン(涙)。話の全体が長すぎないのも吉。4巻できちんとストーリーが終わる。これは「神童」っていうタイトルにふさわしいエンディングだなー、と納得。
●あと、やっぱり音楽の存在感。実際には鳴ってないんだけど(そりゃそうだ)、でも鳴ってるんすよ。想像力ってスゴい。これって現代のファンタジーだからリアリズムだけじゃ物語にならなくて、音楽面でも荒唐無稽なところも当然あるんだけど、それがまったく気にならない。物語の骨格が強いから、きっと。
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●オマケ情報。一色まことのマンガ「ピアノの森」が劇場アニメ化されて7月に全国ロードショー(→公式サイト)。ピアノ演奏と音楽アドバイザーにアシュケナージの名が。
●「神童」「ピアノの森」「の◎だめカンタービレ」で現代の三大クラシック音楽マンガってことでオッケ?

April 6, 2007

ラ・フォル・ジュルネ2次販売、ツェルニー没後150周年

●昨日は午後からラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭の記者発表会へ。音楽祭全体については前回の発表会で案内されているので、その後決まった丸の内エリアでの関連イベントであるとか、チケット発売状況、昨年より拡充されたキッズ・プログラム等々の話題。ロマ(最近はジプシーと書かない)の音楽バンド、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの来日も決定。5月1日18時から東京国際フォーラム地上広場にて開催されるプレナイト他に出演。
●4月8日(日)10:00よりチケット2次販売がスタート。カメラ席等、業務用に確保していた座席を開放して2次販売するとのこと。販売は電子チケットぴあ、東京国際フォーラム地上広場ボックスオフィス等で。LFJの話はここまで。
●夕方、レコード会社で次の企画の打ち合わせ。コンピもの。少しだけお手伝いさせていただくことに。
●夜、紀尾井ホールへ。全然ノーマークだったが、今年はあのツェルニー(チェルニー)の没後150周年なんである(1791-1857)。で、これを記念して演奏会、100番から30番、40番、50番と次々弾く演奏会……なわけない。ちゃんとした作品を聴くのだ、ツェルニーを。新東京室内オーケストラ第22回定期公演(前田二生指揮、Bs:松平敬、S:赤池優)。メインの交響曲第2番ニ長調Op781(←スゴい作品番号だ)をはじめ、堂々たるウィーン古典派の音楽だった。この第2番、だれの曲か知らずに聴いたら、ベートーヴェンの第1番風に始まって、シューベルトの2番とか3番とかそのあたりっぽく(?)終わる曲っていうイメージ。ベートーヴェン時代のピアニストとして、あるいは著作家、教育者としてのツェルニーじゃなくて、作曲家としてのツェルニーというほぼ未知の領域に触れることができてよかった。
●プログラムノートを書いているのがウィーン楽友協会資料館館長のオットー・ビーバ氏。で、孫引きになるけど、そのなかでストラヴィンスキーがツェルニーについて語った言葉を引用している。

 ワタシはツェルニーを、重要な教育家としてよりも情熱的な音楽家としてより高く評価する。

 おもしろいなあ。これ、出典どこなんだろか、知りたくなった。むしろシューベルト的な内気さを感じたんだけど。

April 3, 2007

熱狂の日2007作曲家Wikipediaリンク集

●今年のラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭、今回は「民族のハーモニー」ということで、これまでと違ってずいぶん大勢の作曲家が登場する。一曲も聴いたことのない作曲家もいるし、それどころか「これだれ?」みたいな人すらいる。なので、これ。eijyoさんが作ってくださった。

熱狂の日2007作曲家Wikipediaリンク集
http://bizpal.jp/eijyo/01025/

 公式サイトや公式ガイドブックももちろん使うんだけど、それとは別にこういうページをタブブラウザで開きっぱなしにしておくと、なにかと便利(ワタシは常にタブを30個くらい開きっぱなしにする派)。

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