May 26, 2002

ニッポンvsスウェーデン

●国立競技場にてニッポンvsスウェーデン戦を観戦。この試合、かなりチケット争奪戦が激しかったようだが、自力で取ったわけではない。で、もう翌週にW杯が開幕する以上、この試合は調整試合モードでいいわけだ。おそらくスウェーデンは軽いプレイしかしない。一方、日本は超満員のサポーターに押され、そこそこシリアスにプレイして、3-0くらいで勝つだろう……というのが試合前の予想(真剣勝負ならスウェーデンのほうがレベルは高いはずである)。
●が、予想は見事に裏切られて1-1。しかも日本の同点ゴールは相手のオウンゴール。もうとにかく攻撃ができない。スウェーデンは驚くほど軽いプレイしかしていないのに、それでもニッポンはディフェンスを崩せない。結果的に失点にならなかったので目立たなかったかもしれないが、前半はお家芸の神風オフサイドトラップで失敗の連続、後半にはあまりこれを試みなくなり安定感は増した。トルシエのフラットスリーって結局なんだったのだ。コスタリカ戦の時にも軽い失望を味わったが、今回はそれ以上。アウェイのノルウェー戦もあわせて考えると、どんどんニッポンは調子を落としており、到底本大会で勝てるとは思えないというのが率直な感想である。この失望感は4年前のW杯予選ニッポンvsUAE以来かも。
●一応メンバー。これがベルギー戦の先発ではないことを祈りつつ。GK:楢崎-DC:中田コ、森岡、松田-ML:服部、MR:小野、MC:稲本、戸田-AMC:ナカタ-FW:森島、柳沢。両サイドはバランスを気にしすぎていたかも。小野の攻撃もほとんど見られず。両サイドをワイドに使ったボール回しはよくできていたんだが、練習パターン通りという感じで、苦労に苦労を重ねた末にセンターバックに戻ってくるような徒労パスの連続。たまにサイドをえぐってクロスボールをあげたとしても、中央に柳沢や森島では意味レス。北欧のチーム相手に高さで勝負してどうする。交代出場したアレックスも空振り。
●一頃、ニッポン代表ってずいぶん層が厚いなあと感じていたような気がするんだが、あれは幻想だったのか。ベンチを見ても期待感が増してこない。ああ、名波が、高原が、そして俊輔が恋しい。サッカーを観はじめてから初めて「4年前のほうが強かったんじゃないか」という疑念を持ってしまったですよ。
●それから一つ残念だった点。サッカーがテレビに蹂躙されていたこと。試合前にスタジアムを暗くしたり、客にカウントダウンさせて聖火台に火をともすみたいな演出がとてもヤなのだ。さらにそこにテレビタレントが出てきて空ろな目で妙な応援メッセージをしゃべるんだけど、もう限りなくどうでもいい。国分太一、だれそれ? 元サッカー選手出せよ。君が代は和田アキ子。ワタシなんか、すごい疎外感を味わってしまう。カマモトでもラモスでも松本育夫でもセルジオでも許せるけど、国分太一に共感しろっていわれてもそりゃ無理っす。(05/26)

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