October 16, 2002

「日本発見」 ステラン・ダニエルソン著

ステラン・ダニエルソン著「日本発見」(アミューズブックス)を読んだ。ステラン・ダニエルソンってのはだれかっていうと、60歳近いスウェーデン人カメラマンで、ワールドカップを撮るために日本にやってきた人である。で、この人、世界中を旅してるんだけど、初めて日本に来て2週間のつもりが結局6週間も滞在しちゃった。なぜかっていうと「日本と日本人がすばらしかったから」。まあ、この書名っすから。ガイジンが「日本はなんて素敵なんだー。でもちょっとヘンだけどね、日本」みたいに語るのを聞きたい人には打ってつけ。でも、それだけだったら、そんな本、おもしろくもなんともないよな。
●じゃあ、なにがおもしろかったか。それは著者が元選手だけにワールドカップの見方が一般のファンとは一味も二味も違う……なーんてことでも全然ない。ワタシが心底感動したのは「うわー、スウェーデン人のこのオヤジ、すっげえ体力だー」ってことに尽きる。だって、数えてみたら1ヶ月で23試合くらいスタジアムで試合を観てるんすよ! 東京を拠点にして、毎日、仙台だ札幌だ大分だ静岡だと出歩いてる。しかもスタジアムってそれぞれの都市の中心からさらに遠かったりするじゃないっすか。ワタシなんか4試合観ただけでキツかったのに(近場中心)、この人、23試合っすよ(札幌から大分まで)。しかも毎日ちゃんと朝に起床して、カメラマンとしての仕事もしながら。さらにこの間に広島の平和記念公園に寄ったり、新潟からの帰りで途中下車して善光寺で観光したり、大阪で知り合った日本人の女のコとデートしたり。夜行電車も乗れば、駅で泊まったりもする。白髪でかなりジイさん入っている風貌なのにこの体力。途中で「疲れたからゴロゴロ寝るだけの一日」なんか一切ナシ。もう化け物だな。やっぱり白人にゃかなわないや。日本が欧州に追いつく日は遠い(って違うか)。(10/16)

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