January 7, 2003

京都の天皇杯

●今ごろ言うのもナンだが、今年の天皇杯決勝はよかったよなあ>京都vs鹿島。試合内容も充実していたし、積極的な京都のサッカーがタイトルを獲ったのもすばらしい。京都が関西において初タイトルを獲るクラブになろうとは。本当におめでとうございます>京都のファンの方々。
●非Jリーグ系の方にはピンと来ないだろうが、京都ってのはすごく応援しがいのあるチームなんである。J1に昇格した頃は「金はあるけど弱い」というダメさかげんにおいて突出した存在であり、元ブラジル代表キャプテンにして黄金時代の日産を率いたオスカーを監督に招きながら連戦連敗。栄光に満ちたフットボール人生を送ってきたオスカーが記者会見の度に悲しい名言を残していた。曰く、「私は目の前で起きていることが信じられない」「勝つ方法があるのなら、お金を払ってでも教えて欲しい」「ウチのディフェンダーがボールを持つと、私は心配のあまり心臓発作を起こしそうだ」。フツー、監督はそんなこといわない(笑)。
●それがいまや天皇杯優勝なのだ。元代表クラスの名選手路線を止め、かわりに松井、黒部、パク・チソン(来季はオランダ)、角田といった若い優れた選手をそろえ、3トップで自らゲームを作ろうという志の高いサッカーを見せてくれる。監督はだれもが好きになってしまうエンゲルス。かつて日本で高校のサッカー部の監督をしていたような人っすよ。優勝インタヴューで感極まっていたのを見て、同じエンゲルス監督のもとでフリューゲルスが伝説の天皇杯優勝を果たしたシーンを思い出した。
●京都に比べると、ソラリ監督以後のマリノスは物語性に欠けるよなあ。(01/07)

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