February 17, 2003

憑依せよ、ジダン

●久々にサッカーをした。リアル草サッカー。本年最初の試合で、ヨソ様の出版社さんチームへの助っ人(つうか逆助っ人か)なのだ。ここはワタシから見ると巧い人(と若い人)が多くて、しかも朝の試合という時差(笑)もあるおかげで、気分はすっかり欧州移籍した日本人選手(おいおい)。ちゃんと審判もつく。
●海外でプレイするときは自信が大切である。なので、冷静に考えればチームのなかでワタシが一番ヘタクソで一番スタミナがないと思うんだが、そういうことは一切気にせずにプレイさせてもらう。レベルの高い海外に移籍してきた日本人選手になりきって、20分ハーフの妄想プレイ全開だっ!
●まず目標はゴール(あ、ここからは例によって妄想だからテキトーに聞き流して。妄想しないと生きていけないくらいヘタだから)。ゴール至上主義者なので、普段は蛮勇をふるって「自分のポジションはフォワードである」と妄言を撒き散らしているのだが、前回初参加のときにワタシはキーパーとの1対1の決定機を外してしまった。ソンクとタガノがいるのに移籍してしまった鈴木隆行みたいなもので、もう前線は無理だろうと覚悟していたのだが、前半20分だけはツートップの一角に入らせてもらった。
●が、これが機能しないんだ、ワタシのフォワードは。とにかくボールに触れない。たとえばキーパー(この日の助っ人はオリヴァー・カーンだった)からのゴール・キックとか、バックからのフィードがあれば、とりあえずボールを追いかけて触りたいわけだが、もうスタミナを異常消費してしまって、あっという間に動けなくなるんである。時差ボケの影響もあるとはいえ、これは悲惨。そもそもボールを持ってもなにかできるわけではないので、狙うはシュートである。サイドにボールが出たときにクロスボールを期待して必死で中央に詰める。これだけはサボれない。前々回の国内での試合では、ロナウドが憑依してくれたので、この形からボレーでゴールを決めたんだよな。ああ、ロナウド来ないかなー。でも今日はのび太かスネ夫くらいしか憑依してくれないらしく、無為のまま前半20分が終了してしまう。
●「飯尾さん、後半はボランチをお願いします」。来ました、フォワード失格の烙印が(笑)。これまでフォワードと右アウトサイドしかやったことがなく、ボランチの経験など皆無だが、しかしこれ以上前線に立っていてもなにもできない。2ボランチの左側に立つ。ついに守備をしなければいけなくなったか。さあ、がんばれ、のび太。2ボランチの相方は安定感ナンバーワン、頼りになるヴェーロンである。しかし負けていたこともあって、ヴェーロン、上がる上がる。両サイドも同時に上がる。うおおお、ワタシを一人にしないでくれー……あれ、あれれ? 相手のパスをカットできたじゃん。ルーズボールを拾えたぞ。パニックになって適当に前に出したら前の味方につながっちゃったよ。ひょっとして、マケレレ憑依してくれた? なんだ、フォワードにいるより、ずっとボールに触れるじゃないっすか。おお、サッカーってこんなにボールに触れるスポーツだったんだ(笑)。
●しかし甘美な空想もここまで。現実は厳しい。3バックが堅牢でキーパーがカーン@スーパーセーブ連発だったにもかかわらず、終わってみれば0-5だったか、数えるのもメンドなくらいゴールを奪われてしまった。なんか自分、「効いている」つもりになってたけど、ダメじゃん、ワタシのボランチ。ガセネタ・ゲロ・スポルト紙の採点は飯尾:5.0。ふっ、やっぱりのび太だったか、ワタシゃ。
●帰りに車に乗り込んだだけで足が攣ってしまう(笑)。もうボロボロ。同乗した審判は78年のアルゼンチン大会から現地でW杯を観戦しているという、サッカーの聖人みたいな方だったのだが、一言いってくれた。「飯尾さんはトップ下がいいんじゃないかなあ」。うおおおおお、社交辞令と知ってても再度妄想開始! 憑依せよ、ジダン。よーし、マルセイユ・ターンの練習開始だ!(リフティング3回しかできないけど)。(02/17)

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