July 18, 2003

アンソニー・ホプキンス爺

●なんていう番組名か知らないんだけど、NHKで毎回、著名な映画人を呼んで長めのインタヴューをするという番組があるじゃないっすか(アメリカのTV局から買った番組)。アクターズ・スクールの学生さんを観客にして撮って、最後に質疑応答するヤツ。ワタシはこの番組全体に流れるあまりにアメリカ的な雰囲気と、司会者のスノッブさかげんがイヤであまり観ないんだけど、普段素顔を見せない役者や監督がゲストなんだから、そりゃおもしろいことはおもしろい。
●で、先日、たまたまテレビをつけたら、この番組のゲストがアンソニー・ホプキンス。「ハンニバル」「羊たちの沈黙」のレクター博士っすね。「羊たちの沈黙」では凄みを利かせていたホプキンスだが、「ハンニバル」や「レッド・ドラゴン」では爺さん化いちじるしく、いまひとつ。丸くなったのは年齢のせいかと思っていたが、インタヴューでは「今は毎日が幸せだ。20年前はそうではなかった」といったようなことを言っていたので、単に歳のせいではないかもしれない。で、このインタヴューで、アンソニー・ホプキンスはいいことを言ってくれた。
●司会者「あなたの好きなコトバは?」 ホプキンス「ノー」(即答)。客席大爆笑。「若い頃はノーがちゃんといえなかったためにいろんな苦労を背負い込んでしまった、しかし今はノーと言うことの大切さを知っている」といったような主旨。なるほどなあ。実に含蓄のあるお話じゃないっすかー。(07/18)

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