September 5, 2003

Der Opern-Sommer

●ドイツのソニー・クラシカルからリリースされた廉価盤のオペラ・シリーズDer Opern-Sommerがいい感じなんである。ソニー・クラシカルって、こんなにオペラあったんだーとか言ってみたりする。これ、全部2枚組かな。どれも割と短めの曲で、すごく安くて、ジャケット・デザインがどれも初出のときより良くて(重要なり)、しかも「これは今ゲットしとかなきゃ」と思わせる理由がそれぞれにあって、物欲喚起度かなり高。
●って思うのは、ワタシが非オペラ系だからかも。だって、ボーイトの「メフィストフェレ」なんてこういう機会でもなきゃ聴かないだろうし、じゃあパタネー指揮でサミュエル・ラミーとかドミンゴが出てるんなら「押さえておくか」って思うじゃないっすか。グルックの「トーリードのイフィジェニー」なんて、ムーティ/スカラが激安なんだからこれに文句をつけてたら一生聴けない。マスネの「サンドリヨン」(シンデレラ)もジョルダーノの「フェドーラ」もここで聴いとかないともう聴かないよなあ、ワタシはオペラ聴かないんだから、せめてこのあたりで拾っておかないと拙かろう……。
●っつう、この感覚に弱いんすね、ワタシらは。新しい才能が出たとか言われても「へー」だけど、「今これ揃えておかないと拙いよ」みたいに思わされると、あっさり陥落する。日頃オペラ聴かない人間が毎日ボーイトやらマスネを聴いちゃう。そもそも「押さえておく」って、なにをどう押さえるというのだ(苦笑)。(09/05)

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