October 21, 2003

バルセロナvsデポルティボ・ラコルーニャ

●スペインの作家マヌエル・バスケス・モンタルバンが先週末に亡くなった。っていっても、この作家名をご存知の方はここにはほとんどいないと思うし、ワタシだって知らなかったんだが、創元推理文庫から「死の谷を歩む男」が訳されているエンタテインメントの人のようである。代表作「刑事カルバリョ」シリーズは映画化、テレビ・ドラマ化もされている……、っていわれてもスペイン国内の話だからなあ。
●で、この人の訃報をなにで知ったかというとサッカー・スペインリーグのバルセロナvsデポルティボ・ラコルーニャの中継だ。試合前にセレモニーがあって、ピッチ上でヴァイオリンとエレキ・ギターかな、見慣れない編成で聴いたことのあるような曲を演奏している。マヌエル・バスケス・モンタルバンは地元バルセロナの生まれでクラブのサポーターでもあったんだそうである。故人を哀悼して黙祷。中継の画面にどーんと顔写真が出てきた。
●で、セレモニーでかかっていた曲は、やはりここはカタルーニャ、ワタシらクラシック音楽ファンにはカザルスの演奏でおなじみの民謡「鳥の歌」だったんすね。まさかこんなところで耳にするとは思わなかったが、毎週毎週バルセロナの試合を観てりゃこんな場面にも遭遇するだろう。
●試合のほうは全身全霊を傾けて戦ったバルセロナが、無残にも0-2で惨敗。ロナウジーニョは毎試合5人抜きくらいのドリブルを見せてくれるが、ちっとも点が入らない。華麗だが弱すぎる。お客さんは白いハンカチを振ってたりして、もうライカールトが監督でいられるのもあとわずかって気がする。(10/21)

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