December 11, 2003

ニッポンvs韓国@東アジア選手権

●東アジア選手権最終戦、ニッポンvs韓国。横浜国際競技場まで行ってきた。さすがに日韓戦となると、盛り上がる。メンバーはGK:楢崎、DF:坪井、宮本、中澤(→本山)、左MF:アレックス、右MF:山田(→黒部)、中央MF:福西(→藤田)、遠藤、小笠原、FW:久保、大久保(→ロッカールーム)。
●まず、大久保。まったくつまらないイエローカードを前半たったの18分で2枚集めて退場。Jリーグでも汚いプレイと暴言を繰り返し、すっかり審判からマークされているようだが、国際試合でもこんなありさまでは。大久保が早々と退場し、ワタシは目の前の試合への関心をいったん失った。これでは現在の日韓の力を推し量ろうにも意味レス。
●でも今日ほど監督としてのジーコが偉いと思ったことはない。苦痛だけの前半45分が終わり、後半が始まったときには目を疑った。中澤と福西を下げ、本山と藤田を入れる。つまり一人少ないのに、思いっきり攻撃的な選手交代を行った。センターバックを一人減らしてフォーバックにし、ボランチを1枚減らし、フォワード調の本山を入れた。しかも、これが見事に機能してしまうんである。後半45分間、攻めていたのは一人少ないニッポン。シュートが惜しいところで次々とはずれてしまったのだが、しかしこの0-0を責めるわけにはいかない。最後は黒部を入れて2バックになって攻めていた。試合終了後、ピッチ上に倒れこむ選手がいたのも納得、一人多い韓国を押し込むなんて尋常じゃないくらい走らなきゃできない。ちょっと感動したですよ。
●偉かった人は小笠原。ホント、この人は偉いっすよ。ケガの具合がよくないらしく、前半からプレイ内容自体は著しく低調だったが(ていうか休ませろよ)、チームに対する責任感がすごい。終盤、相手ゴールキーパーにボールが転がる。キーパーは少しでも時間をかせぐために(韓国は一人多いのに!)、プレッシャーがかからなければなかなかボールを手で触らない。そういう疲れた時間帯に、小笠原がキーパーまで詰めるんだよね。後半から入った本山とか藤田じゃなくて。いろんな意味で国内組代表のなかのナカタ役。
●失望させられたのは、大久保は当然として、もう一人は本山。ファウルを欲しがるプレイはいただけない。一度、ペナルティエリア内で倒れたがPKをもらえなかった。このとき、場内から「キャーーーー!ウソーーー、審判ひどーーーい」の大ブーイングが起きていたんだが、あんなのPKなんてもらえなくて当然のタックル(と見えた、少なくとも肉眼では)。あそこで倒れてPKを欲しがっていてはイエローカードくらいしかもらえない。しかも主審への心証を非常に悪くしている時点でマリーシアとも呼べない。過保護を求めすぎで、同世代だけに小笠原と好対照。
●それにしても場内の雰囲気は、ますます「バレーボール化」してきており、あとはジャニーズ系タレントを待つばかり。ヤバいっすよ、マジで。ワタシはあの雰囲気だけでサッカーを嫌いだという人がいたとしても十分共感できる。あそこで代表のメンバーがサッカーじゃなくて400mリレーとかパン食い競走とかをしてたとしても、結構な数のサポーター(笑)が同じように絶叫してたんじゃないかなあ。(12/11)

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