April 20, 2005

近頃の高校生と来たら

●「十代だって癒されたい」と来たもんだ。参ったね。5月14日に東京・第一生命ホールで行われる「吉野直子(ハープ)と高校生が創る ティーンエイジャーコンサート2005 ~十代だって癒されたい~」っていう演奏会があって、ワタシはこのキャッチコピーののけぞったんである。これは高校生が作る演奏会っていう趣旨で、そのコンサート制作日記としてブログTeenagerConcert2005まで公開されている。
●で、「十代だって癒されたい」。これは10代のコドモが疲れていることに驚いたんではない。ティーンエイジャーってのは疲れて当然な人生の地獄穴である。ワタシゃ絶対に戻りたくない。しかし「十代だって癒されたい」ってコピーを大人が読むとギクッとする。その反応を知ってて作るんだから賢いなあと思ったんである。
●でも本気でスゴいっすよ。コンサートを「制作する」っていう概念がどこまで伝わるのかわかんないけど、演奏会はアーティストと聴衆だけじゃ成立しなくて、これを企画して、実際に制作する人々がいる。そういう現場に高校生で乗り込んでくるんすよ。これがなぜスゴいと思うかといえば、自分の高校生時代を思い浮かべてみよ。行動力も思考力もコミュニケーション能力もミジンコ並しかなく(あ、ワタシの場合ね)、一切の社会との接点を忌避しながら、電話一本満足にかけられなくて、最高の温室環境でもやっとこさ生きてる程度の生命力であって、しかも20代でも大して進化してなくて、もーなんだか猛烈アンファン・テリブルに圧倒された気分全開、一昨日に向かって逆向きスキップしながら健闘を祈ったのであった。

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