November 11, 2005

素敵ジャージでビバ痩身

PUMAなんて昔はガキの着るものだったぜ●ここしばらくデスクワークを抱え込んでいて、ジメジメと陰性植物のごとく机に張り付いていた。会社辞めて通勤ってものがなくなったので、うっかりするとシダ類でもコケ類でもかかってきやがれってくらいに机とイスに繁生してしまうわけで、ひきこもりライフを満喫していたら、ある日、驚いたのである。ヤバい、体重、増えてるよっ! 体脂肪率と仲良くここ数年の新記録達成してワンツーフィニッシュ。
●これはいかんと思い、プチダイエットを敢行することに決定。近場の公園でジョギング、それが厳しそうならウォーキングで、溜め込んでるっぽい内臓脂肪やら皮下脂肪を燃焼させるのだ。ワタシは形から入る。まず、昼間っから運動するつもりなら、それなりの格好をしなければいけない。怪しい男の人が近所を走り回ってるんです、みたいな苦情を回避するには、スポーティな雰囲気が必要だろう。ジャージを購入するのだ(持ってない)。
●で、「ジャージ」なるものへの予備知識ゼロのワタシは猛然とネットで情報収集を始めたんである。そして驚愕の事実が。いや薄々感づいていたのではあるが、いまや「ジャージ」はオシャレ着と認知されているっぽい。「ジャージ」っすよ。ワタシは「ジャージ」なんていうのは、きっとダイエーとか西友の衣料品売場にどうでもよさげに投げ売られている寝間着の親分くらいにしか思ってなかったのに、いまやオシャレ着。「スーパーサッカー」でいつも水沼さん、毎週ジャージ着て出演してるけど、あれそのままパジャマになってたりしないだろうな、みたいに想像してたワタシ。
●こうなったら最強に素敵ジャージを入手せねばならぬ。あちこちのサイトでいろんな人気ブランドのジャージを比較してみた。人気がありそうでも、なんつうかストリート系っぽい、ヒップホップな(笑)ジャージをワタシが着るのはムリがある。クラシック野郎なんだからジャージもクラシックに正統派スポーツブランドだろう。adidasとかPUMAとか。スパイクとそろえるならUMBRO。nikeはマイケル・ムーアの映画を見て以来、あのロゴを見ると反射的に「低賃金で搾取されるアジアの児童労働者たち」の図が浮かんで、買う気が失せる、あっ、そういえば知ってたですか、adidasとPUMAが兄弟会社であることを。資本関係が兄弟って言うんじゃなくて、ドイツの靴屋のリアル兄弟が喧嘩別れして同じ町に2つの会社を作って、それがadidasとPUMAなんすよ……おっと意識が横道に逸れていく、ともあれ買うならアメリカよりドイツだろ。ドイツ最強。で、やっぱりカズ様がPUMAだからワタシもPUMAだ。えっと、材質は……なんだ結局ポリエステルかよ、だったらダイエーや西友となにが違うんだろなー、むむ、機能性が違うのか、こちらがフィールドセンサーポンチであちらがフィールドセンサートリコット、これはどういう意味なんだろう、よしググッて調べてみよう……。
●はっと気がつくと、ワタシは延々と2時間以上にわたって「ジャージ」についてネットで調べていたのである。すばやくマウスを動かし、滑らかに左クリックする一連の動作を反復し、ワタシは何キロカロリーくらい消費したであろうか(してない)。イスから一歩も動いていないのにこの達成感はなんだろう。
●そしてワタシがオーダーしたPUMAの素敵ジャージに対して、翌日某ショップから丁重な返事が届いており、そこには「ただいまメーカー在庫がございませんので……」との一文。ぬぐぐ。

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