January 12, 2006

知らない邦題、見つけられない表記

愛の続き●しまった、映画「Jの悲劇」って、とっくに(去年?)公開されてしまっていたのか。全然気がつかなかった。というか、つい最近まで「Jの悲劇」なるものが、イアン・マキューアンの「愛の続き」を映画化したものだってことを認識していなかった。知ってたら見に行ったのに。早稲田松竹か新文芸坐でやってくれないかなあ。ダメならWOWOW待ち。
●映画といえば「プライドと偏見」って題もかなりインパクトがあったが、原作が古典的名作の場合は、ワザと違った邦題にするのかもしれない。「高慢と偏見」や「自負と偏見」をamazonやgoogleで検索するとありとあらゆるものを拾ってきちゃうけど、「プライドと偏見」ってしておけばこの新作映画関連以外の商品を完全に排除できるから。なんかヤな感じだけど。
●ある意味その逆のパターンで、前に当欄で「サリエーリ」(水谷彰良著)って本を紹介したじゃないですか。記事の見出しに評伝「サリエーリ」(サリエリ)と二種類の表記をわざわざ併記したのは検索エンジン対策。書名が「サリエーリ」だから見出しは「サリエーリ」と書かなきゃしょうがないけど、一般的な表記は圧倒的に「サリエリ」。今Googleで調べると「サリエリ」が約80,400件、「サリエーリ」が約569件と比較にならない。GoogleもYahoo!もこの二種類の表記を別のものとして扱う(ついでに言えばamazonも)。もし書名にあわせてエントリー中の表記を全部「サリエーリ」としていたら、作曲家サリエリについて検索する人の99%以上を逃してしまう。それじゃあねえ。
●ちなみに「サリエーリ」は約569件だけど、「ベトベン」は861件もあるデスよ!

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