March 15, 2006

バック・トゥ・ザ・サロン・ミュージック

●「ショパンのアンサンブルを19世紀のサロンの響きで」と題されたコンサートへ(第一生命ホール)。浜松市楽器博物館のフォルテピアノ(プレイエル)でショパンのピアノ三重奏曲やピアノ協奏曲第1番の弦楽五重奏伴奏版を聴けるというめったになさそうな好機。フォルテピアノ小倉喜久子氏、ヴァイオリン桐山建志氏、チェロ花崎薫氏他。
●ショパンのピアノ協奏曲の室内楽版はこれまでにCDでもいくつもあったけど、ワタシは今回初めて聴いた。録音や放送メディアがない時代、オーケストラ部分を室内楽編成で演奏することで、演奏機会を増やし、楽曲を広く伝えることができたというのは容易に想像可能としても、実際に目にすると単にオルタナティヴな協奏曲っていう以上のインパクトがあった。コンサートホールの音楽だったものが、すっかりサロン・ミュージックに変容していて驚愕。チェロ(とフォルテピアノ)以外のみなさんが立って弾いているっていう視覚的な面でも鮮度高げ。プレイエルの響きも満喫できた。オルガンがorgan[器官]なら、プレイエルはinstrument[器械]、スタインウェイはmachine[機械]って気がする。とかいいつつ、でもいつもはラブ機械。さあ、機械の体を手に入れるためにアンドロメダへGO!(意味レス)。
●演奏会の模様は5月1日のNHK-BS2の「クラシック倶楽部」にて放映予定。
●昨晩は冷えたっすね。恒例、DHCのFROM 40にて「オトナのためのクラシック音楽入門」第14回更新なり。

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2006年3月14日に第一生命ホールで行われた「ショパンのアンサンブルを、19世紀のサロンの響きで」というプレイエルを使ったピアノ協奏曲室内楽版他のコンサートの感想を記しています。 続きを読む

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