June 13, 2006

オーストラリアvsニッポン。なにが悔しいかっていえば

ニッポン!●1点リードしていて、後半39分から3失点して逆転負け。昨日の試合、イランvsメキシコもそうなんだけど、なぜアジアの代表は試合終盤にパタパタと失点しちゃうんだろ。
●最悪の結果に終わったが、相手はたしかに強かった。大会前にオーストラリアとオランダの親善試合を見て、オシムが言っていた、「全員お互いシャツをとりかえてたら、どっちがオランダでどっちがオーストラリアかわかりますか?」。オーストラリアはそれくらい強いし、個々の選手もヨーロッパで実績を積んでいる。ヘンな話、強い相手にこれだけハイボールを放り込まれてもここまで凌げるんだと感心したくらい。
●俊輔の先制点はファウルだとワタシは思ったし、川口が奇跡的なセーブを連発していたから後半39分まで耐えていたけど、こういう戦いってブラジルとかアルゼンチンと戦ったときに「いかにも」な試合展開であって、なんとなくオーストラリア相手だとあんまりこっちは覚悟してなかった気がする。でもこの大会を見てれば目が覚める。ニッポンが超強豪国との差を縮めつつあるのはまちがいなく真実、でも周りはもっとすごい勢いで縮めてる。少し前までニッポンと同じような立場にあると思っていた新興国、オーストラリアもコートジボワールも(まだ見てないけど)きっとアメリカも、どんな強豪国を相手にしても試合前から敬意を払いすぎたりしない。
●だからオーストラリアが次回大会からアジアに入ってくれるのはニッポンにとって僥倖。アジア予選じゃ受けて立つ戦いか似た者同士の戦いばかり。これでニッポンもチャレンジャーになれる。オーストラリアには裏アジア代表として準決勝くらいまで勝ち進んでほしいものである(もしニッポンが勝ち進めないのなら、だけど)。
●あ、ところで何が悔しいか。ヒディンク監督っすよ。みんな名将っていうからきっとそうなんだろうけど、ワタシにはよくわからん。4年前、韓国を率いたとき、苦しくなると次々と守備的な選手を下げてどんどんフォワードを投入、超攻撃的な布陣で成功した。それって、そんなに名将なことかね? とワタシは猜疑の目を向けていたんけど、なんと、こともあろうかわれらがニッポン代表が同じ策略にはまってしまったではないか。あー、悔しい。1-0の時点でいくらでもあったカウンター・アタックの好機に得点していれば、「そんなバ×作戦が通じるわけねーだろ、なんじゃそりゃ」って言えたのに、もうぐうの音も出ない。
●とはいえまだ終わっちゃいない。ニッポン代表には下を向かずに戦ってほしい。俊輔よ、今日は合宿所のプレステで鬱々とウイイレ日本代表を操って世界制覇しても許す。しかし明日には胸を張ってくれ!


オーストラリア 3-1 ニッポン
至福度 -
伝説度 ★

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