August 30, 2007

ビバ、ネトラジday、フツーに

●今日もBBCのプロムス。一週間経つと聴けなくなると思うと、なんだかスルーするのも惜しくて隙間時間にでもチョキチョキ聴こうかという気分になる。クリック一つでOKだし。アバド指揮ルツェルン祝祭オーケストラ(Prom 51。もう期限切れかも)、ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ(Prom 53、55)、ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団(Prom 59)とやたら豪華な一週間分が並んでいる今日。
●でもプログラムにひかれて、ビエロフラーヴェク指揮BBC交響楽団(Prom 56)。マルティヌーのピアノ協奏曲第4番「呪文」。ピアノはイヴォ・カハネクという人。だれの音楽とも違うような、でもだれの音楽とも似てるような、なじみのなさと眩暈感を堪能。マルティヌーが今ひとつ聴かれない理由には、生涯作品数400以上っていう多作さのせいもあると思う。どうしてそんなに量産できるのか。しかも400曲っていうのはリートとかで稼いでるんじゃなくて、オペラなんて10作以上も書いてるんである(全然聴いたことないけど)。交響曲は……第6番までしかない。これに一瞬安堵するが、よく見ると交響曲第1番から第5番までを、たった5年で書いている。やっぱり量産してるじゃん。生涯の創作期間を40年としても年間コンスタントに10作品以上(オペラも交響曲も含めて)。これを継続する創作力というか生産力ってスゴいなあ。もっとも、じゃあモーツァルトやヴィヴァルディはどうだと言われると、それまでなんだけど。
●マルティヌーの前に、この日の一曲目、ブリテンの「ピーター・グライムズ」からの4つの海の間奏曲が演奏されたんだけど、途中で(たぶん客席で)だれかがなにかフツーにしゃべってるんすよ。32Kbpsのネットラジオで聴いてるから気にならないけど、現場にいたら相当うるさかったんじゃないだろか。ライヴの中継だとこういうことがあるからなあ。でも、だからラジオはいいとも言える。メイン・プログラムのプロコフィエフの交響曲第5番は、時間がなくなったのと満腹感でつまみ聴き。早送りもできるし。スマソ、わがままで。

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